フランスでは、年末年始に向けて第5波に対抗するため、
ワクチンの効果を高めようと、追加接種「ブースター接種」がはじまっています。
ブースター接種って?
免疫機能を担う免疫細胞は、一度侵入した抗原を記憶しているため、記憶にある抗原が再度侵入したときは、より強力な抗体をつくり出そうとするのです。
このことを「ブースター効果(追加免疫効果)」と言うので”ブースター接種”と呼ばれています。
8割以上のフランス国民が新型コロナウイルスワクチン接種を終え、ブースター接種に反対する国民が多くいましたが、
世界に感染が急拡大している新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」で再び感染者が増えていること、衛生パス(ワクチンパスポート)を失効することから、
ブースター接種を予約する国民が急増しています。
衛生パスの無効化
11月25日、フランス政府は衛生パスの無効化について以下のとおり発表しました。
● 12月15日以降、65歳以上は、最終接種から7ヵ月以内に3回目のワクチン接種が終了していない場合、衛生パスが無効化される。
● 1月15日以降、18歳以上も同様に、2回目の接種から7ヵ月以内に3回目のワクチン接種をしない場合、衛生パスが無効化する。つまり、最終接種から5ヵ月後から7ヵ月後の期間の2ヵ月以内に3回目のワクチン接種が求められる。
無効化される時期が近くなると、アプリ上の画面の色が変更され、通知されるようになっています。
私の体験談 ファイザー製ワクチンの予約ができない!
一般に、ワクチン接種の予約は「doctolib」というサイトを通して予約します。

希望する場所、日時を選択、そして、ファイザー製かモデルナ製どちらかのワクチンを選択します。
体験談 ① 移動に便利な私の住居に近いワクチン接種会場を選択、ファイザー製を希望して、予約
が、しかし!
変更メールを直ぐに受信、確認すると…
”あなたのワクチンはモデルナ製へ変更されました。”と相手側からワクチンを変更したお知らせメールを受信。
もちろん、ファイザー製でないので、キャンセルしました。
体験談 ② 次の日、ファイザー製を多く管理している、大きな会場へ予約
あれ?
予約する過程で、ファイザー製がモデルナ製に変更するかもしれないことを認証しないと予約できなくっていました。
ファイザー製を希望して、モデルナ製だったら嫌だけど、認証しないと予約できないので、認証して予約を入れました。
が、しかし!
前回と同じように、
”あなたのワクチンはモデルナ製へ変更されました。”と相手側からワクチンを変更したお知らせメールを受信。
もちろん、ファイザー製でないので、キャンセルしました。
体験談 ③ 自営業の看護婦へ予約
予約する過程で、30歳以下でないとファイザー製のワクチン接種をしないと、はっきり記載されており、予約できませんでした。
あなたは、30歳以下ですか?
実は、30歳以下でない人、つまり私…は、原則としてモデルナ製の投与を受けなければならないのです。
もちろん義務ではありません、ワクチンを選ぶことができます。
しかし、年齢によってワクチンを選ぶことが難しくなっています。
なぜなら、30歳未満の人々にファイザー製のワクチンを優先的に投与することを指示しているからです。
心筋炎(心臓の筋肉の炎症)のリスク
フランス保健当局は、モデルナ製ワクチン接種することで、30歳未満人には、心筋炎(心臓の筋肉の炎症)のリスクがあるため、このワクチン接種を控えるように勧告しています。
ARSは、「モデルナ製ワクチン接種による、心筋に炎症が発生するごく稀なケース(1万人に1人程度)が確認されています」と説明しています。
ほとんどが重篤ではなく、一時的なものですが、モデルナ製のワクチンのRNA投与量がファイザー製のワクチンより多いことが原因である可能性があると言うのです。
このことを知って、30歳以下じゃないけど、ますますファイザー製がいいなぁと思いました。
予約を取るのが遅かった?
但し書きに、
その理由は、「モデルナ製」のワクチンの在庫が多くなったからです。
ただし、11月中に予約された方で、12月に予定されている方は、年齢に関係なく、予約時にお知らせしたワクチンで対応させていただきます。
一部の同僚は、11月中旬に予約したので、30歳以上ですがファイザー製のワクチン接種を受けています。
私は、6月に2回目のワクチン接種しました。
なので、1月15日までにワクチン接種しないと衛生パスが無効化されてしまいます。
ワクチン接種して年を越すか、新年を迎えてからワクチン接種するか、
サイト「doctolib」を見ながら只今検討中です。
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