フランスでは、ワクチン接種が急ピッチで進んでおり、「ワクチンパスポート」の導入が明確になってきています。
イスラエルが「グリーン・パス」と呼ばれるワクチンパスポートの導入に成功し、経済活動の再開に繋がっていることを受け、欧州議会は、ワクチンパスポートの技術規格で合意に達しました。
夏に向けてEU域内や域外へ旅行できるようになります!
欧州議会で合意!「パス · サニテール pass sanitaire」
この証明書は、各加盟国が発行し、氏名や生年月日、発行国や識別番号が記載されます。
また、接種ワクチンの種類や回数とPCR検査の結果証明や、感染経験のある人には陽性判定を受けた日付なども記載され、抗体証明としても使用することができるようになります。
スマートフォンなどでも表示できるように、QRコードにも対応しているので便利で簡単に使用できます。
今回の合意の目的は、国と国の感染リスクを抑え、国際旅行の再開を可能にするためです。
フランスでは「ワクチン接種証明書」発行を開始
5月3日より、フランスでCOVID-19の予防接種を終了した方達に、「ワクチン接種証明書」が発行されています。
5月3日(月曜日)以前にワクチン接種を終了した方は、5月末から「Ameli.fr」でワクチン接種証明書を取得できるようになります。
また、アプリケーション「TousAntiCovid」をインストールすることで、QRコードを読み取りワクチン接種した情報を保存することができます。
フランス政府のサイトからダウンロードして下さい。

「TousAntiCovid」にQRコードを読み込むには
1. 「TousAntiCovid」の使用を許可したら、コロナ情報が記載されている画面と同じ画面の「Mon carnet」をタップします。
2. 「+Scanner le QR code」をタップします。
3. QRコードを読み込んで保存しましょう!
• 上記ワクチン証明書の右のQRコードの方を「TousAntiCovid」に読み込みます。
知っておきたい「二次元コード」の種類
上記の「ワクチン接種証明書」に2種類のコードが記載されていますが、種類が違うだけで、どちらも二次元コードです。
バーコードは、一方向にだけ情報を持っているのに対し、二次元コードは、縦・横二方向に情報を持つことができます。
二次元コードは、現在いろいろな種類があります。
出典 : denso-wave.com
日本が開発した国際規格の「QRコード」とは?
QRコードは、「かんばん方式」で知られる自動車部品の生産管理を狙いにデンソーが1994年に開発した、記憶容量と読み取り速度を両立させた初の二次元バーコードです。
日本のQRコードが国際規格になった理由は、漢字を効率よく表現することに優れており、中国をはじめ漢字圏の国々には必要不可欠だからです。
「2D-DOC」とは?
「予防接種証明書」左の「2D-DOC」は、文書を認証する二次元コードです。
フランスの内務省は、National Agency for Secure Documents(ANTS)と共同で「2D-DOC」を開発しました。
必須情報が明確に記載されているとともに、交付された文書が真正であり、偽造されていないことを確認することができます。
名前や住所などが暗号化されています。
「パス · サニテール pass sanitaire」の用途
パス · サニテールは、EU域内や域外への旅行はもちろん、大規模なコンサートや見本市など1,000人以上のイベントに使用されます。
また、デンマークなど他の国とは異なり、映画館やレストランへの入場など”日常的な活動”には必要ではありません。
ワクチン接種を希望しない方へ
ワクチン接種を希望しない場合は、ワクチン接種証明書の代わりに、
- 2日以内におこなったウイルス検査で陰性であった証明書
- 2週間から2ヶ月の間に陽性反応が出て、すでに免疫があるという証明書
上記の証明書も「パス · サニテール」となります。
この点については、「ワクチン接種した人」と「ワクチン接種しない人」の間で差別にならないように慎重に検討されてきました。
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