2022年6月6日、ノルマンディー上陸作戦から78年目を迎えました。
退役軍人たちは、みんな90歳を超え、
セレモニーを続けていることが困難になってきていますが、
和解、平和、自由の大切さを次世代に伝えていくために、
今年も、できるかぎり退役軍人たちをノルマンディーに迎えて、
彼らを称え、
ノルマンディー上陸作戦の記憶を伝える式典が開催されました。
2019年、75年目に行われた盛大な式典
D-Day 60年目を迎えた時に、退役軍人を迎えての盛大な式典はこれで最後だろう、
と言われていましたが、それから15年後の75年目に、
再び盛大な式典を行うことが実現できました。
今から3年前のこの日、エリザベス女王は、元気に式典に参加、
しかし、今年2022年にイギリス君主としては歴代初となる在位70年目を迎え
「プラチナ・ジュビリー」という記念すべき年でしたが、
96歳のエリザベス女王は、バルコニーにサプライズで登場しただけとなりました。
そして、2022年9月8日に、96歳で、静養先のスコットランドのバルモラル城で老衰されます。
日本では、この日を「ノルマンディー上陸作戦」と呼ぶ?
日本では、1944年6月6日のこの日のを「ノルマンディー上陸作戦」というようですが、
フランスでは、「ディー・デイ D-Day」といいます。
D-Dayは、作戦開始日を表す際にしばしば用いられたアメリカの軍事用語です。
例えば、沖縄侵攻作戦は「エル・デイ L-Day」と呼ばれていました。
また、実際に使われた作戦名は「ネプチューン作戦 Operation Neptune」で、
確かに、上陸した場所は、ノルマンディーですが、
作戦名は「ノルマンディー作戦」ではないのです。
退役軍人からのメッセージ
当時19歳で参戦し、ノルマンディーのオマハビーチに上陸した、
チャールズ・ノーマン・シェイ氏、現在97歳(上記写真)曰く、
現在、ウクライナで起こっている戦争をみて、
1940年代、一人の男が私たちを第二次世界大戦へと導いた事と記憶が重なりました。
D-Dayから78年経った今、再び同じことを繰り返しています。
あの時代から何の教訓も得ていないと残念に思います。
今まで、私たちが語ってきたことは伝わっていなかったのでしょうか…。
私たちの犠牲と多くの同志の死は、いったい何だったのでしょう?
もし私が若かったら、ウクライナに平和をもたらすために、迷わず現地に行って戦うでしょう。
私は2021年4月にロシアに行きましたが、
ロシア人の大多数はこの兄弟間の争いに反対しているはずです。
今年も、パトルイユ・ド・フランスの飛行で、青空をフランス国旗カラーで染め、
開会しました。
La @PAFofficiel survole Bernières-sur-Mer pour l’ouverture de la cérémonie #DDay pic.twitter.com/sOR0ku6TKi
— Bastien Bocquel (@BastienBocquel) June 6, 2022
年々、式典は小規模になっていますが、D-Dayの歴史は語り継がれていくことでしょう。