フランスには、不治と思われた病が治癒する奇跡が起こった話が
各地方に残っています。
先日、フランス文化遺産の日に、
”泉の水によって不治と思われた病が治癒する奇跡が数多く起こった”
カトリック最大の巡礼地「ルルド」に関係して建設された
小さなルルド「プチ・ルルド」が一般公開されていたので行ってきました。
ノルマンディー地方にある「プチ・ルルド」
ノルマンディー地方のプチ・ルルドは、1879年から1885年にかけて
エゴーヴィル・サン・クレールの町に建てられた「マリア廟」です。
ノルマンディー地方にあるプチ・ルルドは、オート•ピレネーにある
多くの奇跡をもたらしたルルドの3分の2の大きさで正確に再現されています。
ノルマンディー・ルーアンの男性の妻が、オート・ピレネーの“マリアの町ルルド”で
奇跡的に治癒したことで、建てられたとの事。
奇跡が起こるマリアの町「ルルド」
オート•ピレネー「ルルド」に住む女の子ベルナデットの前に、聖母マリアが幾度となく現れます。
ある日、聖母マリアは「泉に行って水を飲んで顔を洗いなさい」と言い、
ベルナデットは、近くに水は無かったため、近くの川へ行こうとします。
しかし、聖母マリアが、「洞窟の岩の下の方へ行きなさい」と言います。
すると、そこに湧いていた泥水が、次第に清水になって飲めるようになったのです!
これがルルドの泉の始まりです。
その後、ベルナデットによって発見された泉の水によって不治と思われた病が治癒する奇跡が続々と起こりました。
「ルルド」は、カトリック最大の巡礼地になり今日に至っています。
ルルドの奇跡として歴史に残る人々
ルルドには医療局が存在します。
何故なら、奇跡の起こった治癒をカトリック教会が ”本当の奇跡”と認定するための基準は
大変厳しいのです。
「医療不可能な難病であること、治療なしで突然に完全に治ること、再発しないこと、
医学による説明が不可能であること」という科学的、医学的基準のほか、
さらに患者が教会において模範的な信仰者であることが条件とされます。
聖母マリア出現以来、ルルドで報告された7,000件を超える奇跡の事例のうち、
70件がこれまでに教会によって奇跡的と認められています。
奇跡と認められた治癒の80%以上は女性、
奇跡的な治癒が認められた最年少者は2歳、
奇跡的な治癒と認められた人々の出身国は、フランス(56人)、イタリア(8人)、ベルギー(3人)、ドイツ(1人)、オーストリア(1人)、スイス(1人)です。