フランスで生活していて危険と感じるのは、「高齢者の運転」!
危険な運転をしているのは、若者だけではありません。
運転者をよく見てみると、高齢者が危険な運転をしていることが多いのです。
私の車に幅寄せしてくる高齢者
先日、前方に”やばい運転”をしている車が…。
白い車線があるのに、この車線が見えていないのか?
みんなでクラクションを鳴らしているのに、聞こえていないのか?
白い車線を超えて、右や左にジグザグ運転しているのです。
しかも、方向指示器は左に出しっぱなし…。
この”やばい運転”を警戒しながら、みんなで、この車を追い越すのに一苦労。
私も、ドキドキながらこの車を追い越しました。
クラクションを鳴らして、私の車に近づかないように警告し、
急いで追い越しつつも、どんな人が運転しているのか確認したら、
やっぱり…、高齢のおばあちゃんでした。
この他にも、高齢者たちは、法定速度以下で超ノロノロ運転したり、急にバックしてきたり…
フランスの高齢者の運転は、とにかく危険なのです!
安全運転できると思い込んでいる高齢者
残念ながら、フランスでは、交通事故死の4分の1が65歳以上の高齢者です。
全国省庁間交通安全観測所(ONISR)より、
ちょうど一年前の2022年2月のデータをみると、65歳以上のドライバー57人が交通事故で死亡したと記録されていました。
フランスの高齢者たちは、健康状態によって最適な運転ができなくなったときに、
”運転をやめる”という行動をしたくない人が多いようです。
そこで、フランスでは、親族が言っても運転を思いとどまらない場合、
”親族が所属部署の県知事に報告”することができます。
県知事が、この高齢者を検査する必要があると判断した場合、
運転能力に詳しい認定医に依頼して、この高齢者は、合法的な運転ができる能力があるか診断してもらいます。
診断結果後、県知事は、免許を有効なまま残すか、
制限付き運転免許(期限付きまたは特別な裏書付き)を発行するか、
運転免許を取り消すかを決定します。
注意:この行動を起こすことができるのは、高齢者の家族や友人、隣人や警察です。
詳しくは、コチラから
もちろん、これはかなり厳しい手段ですが、
高齢者が非常に危険な運転をしている場合、
上記の手段を取ることで、
人の命と他の道路利用者の命が救われるのです。