独特の香りから好みが分かれる「パクチー」ですが、このパクチーにハマって、こよなく愛する人を日本では、“パクチニスト”と呼んでいるそうです。
私も、パリ13区にあるベトナム料理のレストラン「Phở 14」(日本で言うラーメン屋さんのような所)のフォー(phở) にハマり、これがきっかけで、パクチニストになりました。
セリ科の一年草「パクチー」をフランスでは、「コリアンドル coriandre」と言います。
英語で、「コリアンダー coriander」、タイ語で、「パクチー」、中国語で、「シャンツァイ 香菜」と呼ばれ、国によって呼び方が違います。
日本では香辛料として種子や葉を乾燥させてパウダー状にしたものを「コリアンダー」と呼び、葉を生のまま野菜として使用する場合に「パクチー」と呼ぶことが多いそうです。
コリアンドル coriandre
パクチーは、ベトナムでは野菜として扱われています。また、いろいろな料理の食材として利用されます。
フランスでは、香りと薬味のあるハーブとして使用します。
(フランスでは、葉はハーブで、種子はスパイスと分類されています)
歴史
古代ローマのプリニウスが、地理学、天文学、動植物や鉱物などあらゆる知識に関して記述している書『博物誌』に、最も良い品質のコリアンダー(パクチー)は、エジプト産と明記されています。
この事から、既に古代エジプトでは、パクチーを調理や医療に使用していたことが分かったのです。
また、「幸福のスパイス」として、死者と一緒に墓に入れる習慣もあり、紀元前1552年の『テーベの医学パピルス』にその名を見る事ができます。
古代ギリシャや古代ローマで、特によく用いられた薬草の一つとされ、ヒポクラテスも推奨していた歴史があり、現在に至っています。
パクチーの栄養価
実は、パクチーは栄養価も高くビタミン類を豊富に含んでいるので、積極的に摂取したい食材なのです。
葉の部分には、ビタミンCである L-アスコルビン酸が含まれています。
また、免疫力を高め、体を疲れにくくし、肌をきれいにしてくれる栄養素、β-カロテンやビタミンB1、B2、Eが豊富です。
デトックス効果や解毒作用を持つ硫黄化合物(イオウ化合物)も含むので、食卓に取り入れたい、ハーブの一つです。
パクチーの育て方
地中海が原産のハーブなので、夏は涼しく冬は温暖、湿度は乾燥気味の環境を好みます。基本的には病害虫の被害は少ないハーブです。
パクチーは適度な日当たりと、水はけの良い場所を好みます。なので、栽培適温は約20〜25度ほどです。直射日光、西日は、避けた方が良いです。
地植えでパクチーを育てている場合は、基本的に水やりは必要ありません。雨量が少なく土が乾燥している場合には、1〜2週間に一度、水をあげましょう。
パクチーの種は硬い外殻に覆われていて、中に2つの種子が入っています。
そのまま種まきをした場合、発芽率が低いので、外殻を指で割って取り除いてから種まきをすると、発芽しやすくなります。
パクチーを増やすには、種を収穫して次回の栽培に使うという方法がお勧めです。パクチーの種を採取したら、紙袋や封筒にいれて、冷蔵庫に保管しましょう。
採取したその秋か、来春に種まきをして増やしていきます。
パクチーの香りに似つかわしくない、
効能があることが由来して、
花言葉は、「隠れた才能」「隠れた長所」です。
豚フィレ肉とパクチーの味噌ソース
材料
- 豚フィレ肉 400g
- パクチー 一束
- 玉ねぎ 1玉
- にんにく ひとかけ
- しょうが ひとかけ
調味料
- 味噌キョーブ 10g(1個)
- 水 400cc
- さとう 大さじ3
- 醤油 大さじ3
- ビール 大さじ3
- ごま油 適量
作り方
1. ボールを使用します。そこへ、薄切りにした豚フィレ肉にビールをからませ、さとう、醤油、しょうがのすりおろしを加えて混ぜ、味を馴染ませます。置いておきます。
2. ごま油を入れ、にんにくを炒め、そして玉ねぎを炒めます。
3. お湯に溶かした味噌キョーブを入れ煮て、味噌ソースを作ります。
この時、煮詰めないようにしましょう。
4. 味噌ソースの中へ、先程の豚フィレ肉を入れます。
5. 玉ねぎが透明になるまで煮ます。また、豚フィレ肉に火が通っているか確認します。
6. 最後に、パクチーの葉を入れて素早く混ぜます。
出来上がりです!