12月は、食事会が続き、フランスの伝統料理ばかりだと、
他の国の料理が食べたくなる今日この頃です…。
そこで、イタリア・ローマ地方の代表的な料理の一つ、
「サルティンボッカ・ア・ラ・ロメインヌ」を食べに行きました。
このシンプルな肉料理は、スパゲッティと並んで最もよく知られている料理です。
Saltimbocca à la romaine
仔牛肉を肉叩きでしっかり叩いて伸ばし、生ハムのの塩けを生かすために肉の上にのせ、香り付けにセージものせて、
バターのコクを加えて焼く簡単な料理です。
19世紀末にローマ風サルティンボッカを紹介したのは、
イタリアの作家ペッレグリーノ・アルトゥージ。
ペッレグリーノ・アルトゥージは、イタリアの作家、そして美食家で、
ローマのレストラン「レ・ヴェネーテ」で初めてサルティンボッカを
食べたのをきっかけに、本にまとめて広めていきます。
ペッレグリーノ・アルトゥージの本
彼の本の中で、最も有名なのが、『La scienza in cucina e l’art di mangiar bene』です。
イタリアを代表するレシピが一書にまとめられた本で、
レシピだけでなく愉快な逸話も満載のこの本は、イタリアでは長年のベストセラー、
様々な言語に翻訳されています。
日本語では、
「料理の科学と美味しく食べる技法」という題で出版されているオススメの本です。