フランスでは、「自動速度違反取締装置」の前に下記のような標識が設置されています。
この標識のとなりには、必ず制限速度が示されており、
知らない場所だと、どこに自動速度違反取締装置が設置されているのかわからないので、
その間は、みんな制限速度で運転します。
何処に自動速度違反取締装置が設置されているのか知っている人は、
いつものように運転して、自動速度違反取締装置の前で速度を落としています。
しかし、中には、自動速度違反取締装置のレーダーが光のが怖いのか…
制限速度よりマイナス10km/hも遅く走行する迷惑な運転をする車もあります。
私は、毎回、この迷惑な車を追い越すのに、レーダーが感知しない制限速度以内で、
ドキドキしながら追い越しています。
皆さんも、同じ思いをしていませんか?
そこで、何キロオーバーで光るのか、調べてみました。
フランスの「自動速度違反取締装置」
フランスでは、ラダー・オートマティック(radar automatique)と呼ばれているオービスは、
車の走行速度をセンサーで測定し、速度違反している場合に証拠写真を自動撮影する装置です。
正式な名称を「自動速度違反取締装置」といいます。
残念ながら、制限速度を何キロオーバーして走るとオービスが反応するのか、
具体的な基準は公表されていません。
フランスの場合、誤差を計算して罰金請求
道路脇に常設されている(事前警告が義務付けられている)固定式スピードカメラの場合、
誤差は時速100キロ以下で5キロ、時速100キロ以上で5%です。
なので、上記写真の場合、110km/h制限の道路を115km/hで走行した場合、
速度は109.5km/h(115の5%)となり、罰金を支払う必要はありません。
115km/hまで、OKということになります。
移動式レーダーの場合、
誤差はより大きくなり、時速100km以下では10km/h、時速100km以上では10%となります。
例えば、時速130キロ制限の道路を時速130キロで走行していた場合、
記録される速度は時速117キロ(130-130の10%)となるので、
143km/hまで、OKということになります。
移動式レーダーは固定式レーダーよりも精度が低いため、誤差が大きくなります。
La marge d’erreur pour un radar fixe
Vitesse limitée à : | Marge d’erreur | Excès de vitesse à partir de : |
---|---|---|
80 km/h | 5 km/h | 86 km/h (vitesse retenue : 81 km/h) |
90 km/h | 5 km/h | 96 km/h (vitesse retenue : 91 km/h) |
110 km/h | 5% | 116 km/h (vitesse retenue : 111 km/h) |
130 km/h | 5% | 137 km/h (vitesse retenue : 131 km/h) |
La marge d’erreur pour un radar mobile embarqué
Vitesse limitée à : | Marge d’erreur : | Excès de vitesse à partir de : |
---|---|---|
80 km/h | 10 km/h | 91 km/h (vitesse retenue : 81 km/h) |
90 km/h | 10 km/h | 101 km/h (vitesse retenue : 91 km/h) |
110 km/h | 10% | 122 km/h (vitesse retenue : 111 km/h) |
130 km/h | 10% | 144 km/h (vitesse retenue : 131 km/h) |