鋳鉄の”エッフェル塔”のような尖塔は、151メートルで、
フランスにある聖堂の塔の中では、
ここルーアン大聖堂(La cathédrale Notre-Dame de Rouen)のものが、
フランスで最も高いとされています。
1544年に完成したルーアン大聖堂は、
841年のヴァイキングの侵攻で破壊、
1944年の連合軍の空襲で一部が破壊されますが、
その都度修復され、
左右非対称の西側ファサードは、700年の歴史が残っています。
La cathédrale Notre-Dame de Rouen
12世紀に建てられた左手にあるサン・ロマンの塔には、フランス最大のカリヨンがあり、
14世紀のポルト・デ・リブレアールと ポルト・ド・ラ・カレンドの装飾は、素晴らしく、
幅61メートル、70体の彫刻が施された西側正面のファサードの美しさも
目を見張るものがあります。
右手にあるトゥール・ド・ブール(バターの塔)は、16世紀以来、
教区の人々がバターを食べる権利を得るために寄付したことにちなんで名づけられました。
現在、19世紀に建てられた高さ151mの鋳鉄製の尖塔は、修復中です。
ジャンヌ・ダルク
大聖堂内には、ジャンヌ・ダルクを描いたステンドグラスや肖像があります。
ジャンヌ・ダルクは、ここ ルーアンのヴュー・マルシェ広場で不当な裁判の末、
1431年5月30日、生きたまま火刑に処されました…。
彼女が熱心に仕えていた国王シャルル7世は、
ジャンヌ・ダルクが生きたまま焼かれるのを防ぐために何もせず、
裏切ったのです。
ジャンヌ・ダルクは、異端(ついでに魔女)の罪を着せられ、
イギリス軍の犠牲となりました。
その後、”フランスのヒロイン”と称されるようになります。