可愛らしいペリカンの門が迎えてくれる修道院へ、行ってきました。
ペディメントが、18世紀のロココ装飾で飾られた
マウリスト派の建物が並ぶ前庭が、素敵な修道院です。
これらの建物は、修道士たちの日常生活と活動のために
確保された区域で、
看板には、”この区域は静かに…”と書かれています。
別の世界へ入り込んだ気分になる修道院です。
Abbaye Saint-Wandrille de Fontenelle
中世から残る修道院内の通路は、
北側廊は回廊とつながっており、華麗な装飾が施されています。
現在の教会は、13世紀の納骨堂の中にあり、
1969年に移築・再建されました。
創設者、聖ヴォンドリーユの頭部が納められた聖遺物箱はここに置かれています。
「ORA ET LABORA」:祈りと仕事
7世紀に創設されたこの修道院は、
ノルマンディー地方で最初のベネディクト会修道院のひとつです。
創設者のヴァンドリーユはカロリング朝との血縁関係にある人物でした。
その後、偉大な修道院長たちが相次いでその跡を継ぎ、
修道院は重要な精神的・知的中心地となります。
ソレム修道会に属し、批評誌『ゲスタ』などの出版活動を通じてこの名声を永続させます。
ビール製造、養蜂、絵画修復工房など、さまざまな活動を展開しています。
ベルギーでは、修道院でよくビールが製造されていますが、
フランスでは、唯一ビールが製造されている修道院です。