フランスでは、古くから結婚式や洗礼式など、祝宴の最後に出される伝統的なデザートと言えば「クロカンブッシュ」!
フランス国外でもイベントに、フランスらしさを演出するため、よく見かけるデザートです。
「クロカンブッシュ」は、一般に”高く積み上げてデコレーションするケーキ”なので「ピエス・モンテ」と呼ばれています。
このデザートは、シューの中にクリームを詰めたシュークリームをキャラメルで接着しながら作ります。
また、ヌガティンを土台に使ったり、
ヌガティンをティディベアや蝶々などのかたちにしてデコレーションしたり、
豪華なケーキなので、フランスでは”祝宴菓子”として、よく食されています。
食べると歯が折れそう…
このケーキの名前「クロカンブッシュ」とは、”口の中でカリカリする”という意味です。
その名の通り、かたいキャラメルやヌガティンが、噛むと口の中でカリカリ鳴り響きます。
じつは私は、この食感がだいっ嫌い!
ヌガティンは、歯にくっつくし、分厚くてかたいキャラメルを噛むと歯が折れちゃいそう…。
このケーキを食べて”大切な歯を失いたくない”と、いつも思います。
上記写真のように、見た目は、可愛いティディベアのケーキですが、
シュークリームを2段に積み上げるために、たくさんのキャラメルが使われており、
デコレーションのティディベアの形のヌガティンも分厚く、歯で噛み砕くのが大変!
このティディベアのケーキは、
シュークリームのクリームは、ラム酒の風味が心地よく、ヌガティンもアーモンドが香ばしくて、美味しケーキでしたが、いつものように切り分けにくく、食べにくいケーキでした。
クロカンブッシュの作り方の動画
クロカンブッシュの由来
現在のようなピエス・モンテ「クロカンブッシュ」を考案したのは、
フランスの王族とパリの富裕層が好む、豪華な料理スタイルで有名だったシェフ、
アントナン・カレーム Antonin Carême(1784年~1833年)です。
当時、まだ珍しかった砂糖は、新婚夫婦にとって幸福と繁栄の代名詞であり、
招待客をおもてなしするにふさわしいウェディングケーキとして人気を集めます。
その後、祝宴菓子としてフランスに広まりました。