世界で愛されているフランス料理、
ファッションと同じで、トレンドがあります。
今回、今話題の”フランス料理のトレンド”を実食を兼ねて体験したので、
その時の写真と共に、ご紹介していきます。
”こわもてシェフ”フィリップ・エチェベスト
フランス料理の世界では、社会の流れと共に変化し、お客のニーズを先取りできる、レストランやシェフたちが、
ミシュランの星を獲得したり、
ソーシャルメディアで話題となる現代。
そんな中、フランスのメディアで最も有名なシェフは、
“こわもて”で有名なフィリップ・エチェベスト氏(Philippe Etchebest)です。
2014年から「Top Chef」(シーズン6以降)の審査員を務め、「Objectif Top Chef」「Cauchemar en cuisine」「Cauchemar à l’hôtel」という番組の司会を務めています。
数多くの番組に出演している、”フランス料理界のスター”なのです。
彼は、フランス料理界の向上に貢献し、影響を与えているシェフの一人です。
ミシュランガイドについては、コチラから
近年のガストロノミーの世界
近年の食文化は、新しい技術をどんどん取り入れ、ガストロノミーの世界に革命をもたらしています。
また、新しい味覚に対してオープンになってきています。
今回、フランスの可愛い隠れ家的ホテル「ラ・ランソニエール」」のレストランの食事がとても印象的だったので、合わせてお伝えします。
Fusion Food フュージョン・フード
ニューヨークで生まれたコンセプト「フュージョン・フード」は、異なる国の2つ以上のレシピを組み合わせることです。
フュージョン料理は、イギリス、アメリカ、フランスなど、多文化な国々でとても人気があります。
シェフたちには、各国の伝統的な料理を見直すきっかけとなっています。
このおかげで、ニューヨークでは、グルメバーガーやクロナッツ(クロワッサンとドーナツを組み合わせたもの)が生まれています。
Revisiter ルビジテ
「ルビジテ」は、オリジナルの料理を元に自分流にアレンジすること。
ここ最近、一つの皿に、”海の幸と山の幸”を組み合わせて作る料理をよく見かけます。
今回、「ラ・ランソニエール」で食べたメインディッシュの料理、
もともとは、仔牛の肉料理ですが海の幸を加えることで深い味わいが出ていて、
”海の幸と山の幸の相性の良さ”に驚きました。
このコンセプトのおかげでフランスのガストロノミーでは、
高級食材を使用して料理するだけでなく、
日常的な食材も、料理の仕方次第で素晴らし料理に変貌させることができるようになったのです。
このような料理は、現代の客に感動を与える料理が出来上がります。
このコンセプトは、新進気鋭の料理人から一流のシェフまで、自由な発想で料理することができる醍醐味があるのです。
Food pairing フード・ペアリング
フードペアリングとは、相容れない2つの食品を、分子や味覚の類似性によって組み合わせることです。
驚くような組み合わせが可能で、
私たちが知っているガストロノミーの常識を破ることができるのです!
優れたシェフたちは、それを使って新しい料理を生み出し、彼らの創造性をさらに高めています。
今回、「ラ・ランソニエール」のデザートは、洋ナシと野菜のフェンネルの組み合わせでした。
しかも、アイスは、バーベナとシトロネラのハーブアイスでした。
今まで食べたことのない組み合わせに、感動!
近年の料理は、健康志向的な料理が多く取り入られています。
美味しく食べて、健康を維持したいというニーズからです。
また、新鮮なもの、季節のもの、地元のもの、オーガニックなものを選び、
環境や農家への配慮した食材を使用しています。
トル・ノルマン Trou Normand
上記写真は、食事の途中、口直しや食欲増進のために食べる、
ノルマンディー地方の郷土のお酒「カルバドス」(アルコール度数40度)をかけた
リンゴアイスです。