格付け会社フィッチ(Fitch)は、
フランス国債の格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げました。
国債格下げは「国の借金の返済能力に対する信頼が落ちた」というシグナルであり、
金利上昇や経済全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
フィッチは格下げの理由について、今後数年間の債務安定化の見通しが明確でないため
と説明しました。
「国債格下げ」とは、国が発行する国債(政府の借金の証書)の信用度を、
格付け会社(ムーディーズ、S&P、フィッチなど)が従来より低く評価することを指します。
国債とは、国が資金を調達するために発行する債券のことです。
簡単にいえば「国が借金をするときに発行する証書」で、
国が「一定期間後に利子を付けて返します」と約束して発行します。
「国債」は、国にとっては投資家にとっては比較的安全な運用先という性質があります。
メリットは、国が発行しているため信用度が高く、安全性が高い投資先とされますが、
リスクもあり、金利上昇により価格が下がるリスクや、
将来的に財政が厳しくなることで、信用が揺らぐ可能性がります。