速報です!
2023年3月2日(木)に、オニール・八菜さんとマルク・モローさん2人が同時に、
パリ・オペラ座バレエ団のエトワールへ昇進しました。
ディレクターのアレクサンダー・ネフ氏が、ダンス・ディレクターのホセ・マルティネス氏の提案により決定したものです。
パリ・オペラ座バレエ団の新エトワール
この投稿をInstagramで見る
この任命は、ジョージ・バランシンの『バレエ・インペリアル』を上演した後に行われました。
オニール・八菜さん
ニュージーランド人のラグビー選手であるクリス・オニール氏と日本人の母との間に誕生。
名前については、1月8日生まれで、英語でも発音しやすいからという理由で八菜と命名。
バレエを始めたのは3歳のときで、岸辺光代氏に師事したとのこと。
フランスでは、日本出身でなくニュージーランド出身と記載されているオニール八菜さん(30歳)は、
国際的に最も権威のあるダンス賞(ローザンヌ、ユースアメリカグランプリ)を受賞した後、
18歳で、フランス語が一言も話せないままオペラ座に入団したそうです。
韓国のパク・セウンさんと同様、エトワールの称号を得た数少ない外国人ダンサーの一人となりました。
エトワール任命のエピソード
2019年にプルミエ・ダンスールに昇格した方です。
パリ・ガルニエ宮にて、ジョージ・バランシンに捧げるプログラムの公演の真っ最中で、
13日目の出来事でした。
この日の演目は、「Ballet Imperial」と「Who Cares? 」で、オニール・八菜さんは、
この日のステージに立つ予定ではなかったけれど、バレンタイン・コラサンテさんの辞退に伴い、
今回のキャスティングとなります。
しかも、マルク・モローさんも代役だったそうなのです。
実は、先日、男性エトワールだったフランソワ・アリュさんの突然の辞任で、
誰もが男性のノミネートを待っていました。
なので、最初にオニール・八菜さんがノミネートされたときは、みんな一瞬、驚いたそうです。
その後すぐに、マルク・モローさんも、パリ・オペラ座バレエ団の「Danseur Étoile」に任命され、
嬉しい”ダブルノミネート”となったわけです。