今回の話題は、様々な効用があるアントロキノノール(Antroquinonol)を含んでいることが、研究発表された、
万能薬のキノコ、「Niu Zhang zhi」についてです。
台湾では、牛樟芝(ぎゅうしょうし)、
和名では、ベニクスノキタケと呼ばれています。
アントロキノノールってスゴい!
アントロキノノールは、「抗癌」の他に、「高脂血症と動脈硬化の改善」、「自己免疫性炎症改善」、「腎臓保護」、「慢性肝炎と脂肪肝改善」、「生理的疲労緩解」があります。
とにかくスゴい、キノコなのです。
台湾で収穫できる貴重なキノコ
国土の60%近くが森林である台湾。
ベニクスノキは、台湾固有のクスノキになるキノコです。
日本が台湾を統治していた時代には、薫り高い樹木がヒノキと同じように扱われ、高級家具や工芸品の材料にされてきたベニクスノキ。
ベニクスノキの空洞部や枯れて倒れた樹木の湿った陰の部分に寄生するキノコが「ベニクスノキタケ」。
近年、その効用が注目され乱獲されるに至り、天然のベニクスノキタケは伐採が禁止され入手困難になってしまったそうです。
その後、培養技術が向上し人工栽培できるようになったとのことですが…天然モノのように同じ効果があるのでしょうか?
アルツハイマー型認知症を予防
アントロキノノールの開発社「GoldenBiotech」は、
陽明大学の脳科学研究所の鄭菡若(てい かんじゃく)准教授と提携して、
共同開発したアルツハイマー型認知症を予防する研究に関する研究の結果
「アントロキノノールは、アルツハイマー型認知症を惹起するアミロイドβ蛋白の凝集蓄積を改善し、空間認知、学習能力、記憶力を改善する」ことを発表しました。
その研究によると、
動物試験のマウスは、アルツハイマーが発症する前にアントロキノノールの摂取を開始すると、
遊離基を取り外す抗酸化効果を向上するNrf2タンパク質の表現量を増加させることとともに、
学習能力や記憶力を負の方向に調節するHDACタンパク質の表現量を低減させることによって、
アルツハイマーの病因となるβアミロイド(老人斑の主要構成成分)の凝集蓄積を抑制し、
且つ、脳神経の酸化や炎症も低減させることによって、
アルツハイマーを罹病しているマウスの空間認知、学習能力、記憶力の退化の進行を遅延させるそうなのです。
MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)
MCIとは、 認知機能に問題が生じてはいますが、日常生活には支障がない状態のことです。