フランスだけでなく、欧州連合(EU)は、
2026年7月1日から、150ユーロ未満の価値の小型小包に対して
課税を導入することを決定しました。
小型小包に、3ユーロの税金を課す予定です。
またこれらの小包の91%が、中国からのものというのです。
小型小包は関税免除だったが…
これらの小型小包は、関税が完全に免除されていましたが、
小包の数の急増に直面したこともあり、
できるだけ早い時期に、この免除措置を廃止したかったわけです。
また、中国発祥のSheinと激しい対立のさなかにあるフランスは、
これらの低価格の発送品に対する関税免除を解除することを希望していました。
一つのカテゴリーにつき3ユーロ
3ユーロの定額料金は、小包に含まれる製品のカテゴリーまたはサブカテゴリーごとに適用されます。
つまり、すべての150ユーロ以下の小型小包は最低3ユーロ課税されます。
例として、ある消費者がキャンドルを10個購入した場合、税金は3ユーロになります。
さらに具体的な例を見てみましょう。
ある消費者が、Tシャツ3枚、腕時計2個、携帯電話の充電器1個、おもちゃ1個が入った120ユーロの小包を注文したとします。
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Tシャツ3枚 = 1つの関税カテゴリー、よって 3ユーロ。
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腕時計2個 = 1つのカテゴリー、3ユーロ。
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充電器とおもちゃ はそれぞれ異なるカテゴリーに属します。3ユーロ + 3ユーロ。
関税の合計:12ユーロ、つまり総額の10%となります。
これに加えて、
フランスで予定されている”管理費 2ユーロ”(2026年度予算が採択された場合)が加算されます。
注意しなければならないのは、
これらの課税はEU域外のすべての国からの小包に適用されるということです。
その主な目的は、安価で、しばしば欧州の基準を満たしていない中国製品に
反対する意味もあります。
調査によると、
2024年に、150ユーロ未満の価値の発送品が約46億件も欧州市場に流入したというデータから、
毎秒145件以上流入したということになります!
そして、この総数の91%が中国からのものだったのです。
今回、特に、Shein、Temu、AliExpressといったアジアのプラットフォームが対象になるそうです。


