えっ14歳から運転していいの!! 超小型EV- タラソテラピー&ライフ

えっ14歳から運転していいの !! 超小型EV

mini-toys ヴォワチュレット
フランスでは、運転免許証が無くても運転出来る車があります !!『 Voiturette ヴォワチュレット 』と呼ばれている超小型の自動車です。この、ヴォワチュレットもEVの時代がやってきました。EV(Electric Vehicle 電気自動車)は、資源制約や環境問題への関心の高まりを背景に、開発が勢いを上げて進んでいます。

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しかし、高速自動車道や環状線道路以外の道路など、限られた道路でしか運転できません。また、この車は乗用車の欧州基準を満たしておらず、特に安全基準については、ABS、エアバッグ、ESP、TPMS、AEB の使用や衝撃保護の義務がないのです。

  • ABS アンチロック・ブレーキ・システム(Anti-lock Brake System)急ブレーキをかけた時などにタイヤがロック(回転が止まること)するのを防ぐことにより、車両の進行方向の安定性を保ち、また、ハンドル操作で障害物を回避できる可能性を高める装置です。
  • エアバック
  • ESP 横滑り防止装置(Electronic Stability Program)車の旋回時における横滑りを防止する装置のことです。
  • TPMS タイヤ空気圧監視システム (Tire Pressure Monitoring System)タイヤの空気圧や温度を送信機内のセンサーで直接測定し、その情報を無線で車体側の受信機に送り、ドライバーに異常を知らせるシステムです。
  • AEB 自動緊急ブレーキ/衝突回避支援ブレーキ (Automatic Emergency Braking) 衝突被害軽減ブレーキの一種で、EU-NCAP(欧州における自動車アセスメント)では、プリクラッシュ・セーフティ・システム(衝突予知安全装置)をAEBと呼んでいます。2014年から行う衝突安全試験ではAEBが評価項目として追加され、五つ星を獲得するにはAEBの装備が前提となります。

 

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安全装置のない車を運転するのは怖い気がしますが…自動車保険には必ず加入しましょう !!

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フランスでは14歳から運転可能

14歳から「AM免許証」(旧交通安全証明書BSR)を持っていれば、ヴォワチュレット(超小型自動車)と原動機付自転車が運転できるのです。

Le permis AM (Apprenti motard の略 見習いバイカー)

フランスでのヴォワチュレット(超小型自動車)の運転について、1987年12月31日までに生まれた人は、「AM免許証」無しで運転できます。”100% 無免許で運転できるのです。”

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1987年生まれと1988年生まれを境に法律が違います !!

1988年1月1日以降に生まれた人は、交通安全検定に合格し、「AM免許証」(旧交通安全証明書BSR)を所持していれば、運転することができます。また、フランスでは、「AM免許証」は14歳から取得できるため、14歳からヴォワチュレットを運転することが認められているのです。

「AM免許証」を取得するには

2014年11月以降、フランスは無免許での車の運転に関しては欧州の法律を採用しています。したがって、14歳からの運転が可能なのですが、実際には、「AM免許証」を取得しなければなりません。

「AM免許証」は、理論(ASSR1級、2級)と実習で構成されています。

assr

 

https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F2890
理論の試験

1級、2級の交通安全証明書(ASSR)または(ASR)取得するには、交通法規に関した理論の試験に合格しなければなりません。

ASSR1級試験

中学5年生または14歳に達した生徒のための試験です。

試験は毎年、第2学期終了後の学校時間帯に行われます。20問の多肢選択問題の形をとり、動画で説明します。この証明書を取得するには、10/20点(20点満点中 10点)を取得する必要があります。試験に不合格となった生徒は、校長からの要請があれば、同じ期間に補習テストを受けることができます。

ASSR2級試験

この証明書は、中学3年生クラスで、原則として16歳までに取得します。

なぜならフランスでは、15歳から自動車の運転免許証取得のために、自動車教習所などへ登録することができるからです。この時、ASSRまたはASRが必要となります。

• ASSR(1級または2級)またはASRは、一般自動車の運転は許可されていません。

実習終了証明書取得

登録するには、
ASSR(1級または2級)かASRを持っていれば実習を受けることができます。

実習は自動車教習所、または認定された社会・職業訓練校、社会復帰協会が行います。

内容
以下の2つの中から選択

  • ヴォワチュレット 超小型自動車 14歳から登録可能 運転手を含む2人以上乗車できる4輪自動車。最大可搬重量は250キログラム。最高速度は45km/h。最高出力6kWのエンジン。
  • 原動機付自転車 最高速度が45km/hを超えないこと、50cmの立方体容量を持つエンジンを搭載した2つまたは3つの車輪。

5つのトレーニング

  1. 運転をめぐる個々の表現の交流について
  2. オフロードドライバー研修
  3. 交通規則
  4. 一般道路でのドライバー研修
  5. リスクの意識について(未成年者の場合は、親または法定代理人のいずれかが同席しなければなりません)

実習時間
2日間の実習 合計8時間(1日最大4時間)

実習費用
自動車教習所での実習費用は150~400ユーロです。

証明書の発行
実習を受けたという証明書を受け取ることができます。

未成年の場合は、両親または法定代理人のどちらかが出席しなければなりません。

AM免許証の申請

その後、運転する為にAMの運転免許証を保持する必要があります。免許の申請は、ANTSのサイトからできます。

Accueil particulier
Bienvenue sur le site officiel de l’Agence nationale des titres sécurisés
  • 身元証明
  • デジタルパスポートサイズの写真1枚
  • 実習終了証明書
  • ASSR1級、ASSR2級またはASRのコピー
  • 外国人の場合:合法的に居住していることを証明するか、6ヶ月以上フランスに滞在していることを証明すること

 


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「AM免許証」は、 15年間有効で、欧州連合のすべての国で使用が認められています。

 

自動車を運転するにはB免許

「自動車免許証 B」 B免許で一般自動車を運転することができます。

現在、15歳から免許取得に向けて準備することができるようになりました。しかし、一般路上を1人で運転出来るのは18歳からなので、免許を取得できても18歳になるまで待たなければなりません。

15歳に達した未成年者は、同伴運転教習を受けることができます。同伴運転とは、自動車教習所の教官または運転経験5年以上の免許取得者が同乗して、車の運転を道路上で早期に習得する方法です。若者に道路の危険性を認識させ、事故を制限することを目的としています。

下記の条件を満たした、経験5年以上の免許取得者が同乗している場合は、まだ18歳でなくても運転技術を取得する為に運転することができます。

同伴者

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同伴運転車に貼るステッカー

同伴運転する為に、家族や友人でも可能です。

  • 有効な免許を5年以上保有していること
  • 交通違反をしていないこと(飲酒、スピード違反など)
  • 事前に保険会社の同意を得ていること
  • 同行者を複数名指名することも可能

自動車教習所経由でも、個人でも、登録・受験準備(交通法規+運転実技)ができていればB免許証取得の試験を受験することができます。18歳以下の受験者も条件付きで試験を受けることができますので、下記のサイトを参考にして下さい。

https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F2828

 

14歳から運転できる車 ”シトロエン アミ”

”シトロエン アミ”は、フランスの自動車メーカー「シトロエン」の 100% 電動2名乗りの小型シティコミューターEVです。

「シティコミューター」という言葉は、英語の「city+commuter」です。70年代あたりから世界各国で新しい移動車を呼ぶ際に使われるようになりました。文字通り、「都市内を移動する乗り物」という意味です。自動車メーカー各社がEVに対してよく使う表現です。

”シトロエン アミ”のボディサイズは、全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mm。車両重量は485kgに抑えられています。

コンセプトとして、バスや地下鉄、路面電車などの公共交通機関のほか、二輪車、自転車、スクーター、キックスクーターなどの代替手段として開発されました。このEVは、14歳から運転可能な車なのです。                

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通学する為の移動手段として流行するかもしれませんね。

1分単位でのカーシェアリングが可能(新車として購入できるほか、例えば1年間の長期リース、1分、1時間、1日単位でのカーシェアリングなどにも利用できる。1分間の利用料金は、0.26ユーロ)、スマホ(USBケーブルで接続可能)をダッシュボードに置くことができ、1回の充電での航続は最大75km、バッテリーの充電は、220Vソケットでおよそ3時間で完了します。

初期レンタル料3,541ユーロを払うとその後、月額19.99ユーロで長期レンタルできるなど、ニーズに合わせて、手頃な価格で「アミ」を利用できます。

ユニークなボディカラー(ブルーグレー)でおしゃれなデザインに仕上がっています。また、価格を下げるためにモロッコのPSA工場で生産されています。車体価格は、6,900ユーロです。

 

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Voiturette ヴォワチュレットのまめ知識

1891、「Voiturette ヴォワチュレット」という言葉は ”ミニ乗用車” を表します、フランスのレオン・ボレが発明したオート三輪車を指す言葉として最初に使用しました。

フランスでは、1920年7月30日の財政法により、サイクルカー(1人乗りまたは2人乗り、重量350kg以下、エンジン容量1,100cc以下の車両)に年間100フランの固定税が課され、1925年にこの有利な税制が廃止されるまで、軽自動車の販売が盛んに行われました。

ヨーロッパでのヴォワチュレットの成功は、1956年のスエズ危機の影響もありました。原油価格が高騰する中で、安価な小型自動車の需要が生まれたのです。

現在でも、ヴォワチュレットの歴史は続いています。