週末に、従兄弟の2歳の子どもの洗礼式がありました。
洗礼式を、フランス語で「バテム Baptême」と言います。
このバテムは、キリスト教徒の両親にとって、
親族や近しい人達に我が子をお披露目し、
「パラン parrain(代父)」、「マレンヌ marraine(代母)」となる人を紹介する大切なセレモニー。
代父母とは?
一般に、フランスでは子どもが生まれるとを身近な人の中から代父母、フランス語でパラン、マレンヌを選びます。
パラン、マレンヌは、両親の代わりに相談にのったり、
誕生日、クリスマス、卒業式、結婚式などにも必ず出席し、両親と同様に、子どもの人生に大きくかかわる役割を担うのです!
バテムで大役!
従兄弟の2歳の子どもは、男の子。
彼が生まれた時に、私のパートナーがパランになりました。
そこで今回のバテムでは、私たち家族が朗読、純白のストールをかけてあげ、ろうそくを持ち、洗礼者名簿に署名…
大役を務めさせていただきました。
フランスでは、バテムのジュエリーをプレゼント
パランやマレンヌは、洗礼を受ける赤ちゃんや子どもにジュエリーをプレゼントする習慣があります。
名前を刻んだプレート付きのブレスレット(gourmette)、十字架などの形をしたペンダントなどプレゼントします。
フランスの未満児とバテム
洗礼は、聖書で伝えられてるように、ほぼすべてのキリスト教会で行われている儀式です。
頭の上に水を振り掛けたり注いだりして“バプテスマ”を施し、洗礼を行います。
しかし、この洗礼を受けたからと言って、2歳の従兄弟の子どもがキリスト教徒になった訳ではありません。
本来、バプテスマを受ける人は、キリスト教を理解し、信じていなければなりません。
そのようなことは、まだ2歳の従兄弟の子どもには無理です。
フランスで行われている未満児の洗礼式は、
洗礼式を行うことで、より親族や近しい人との絆を深め、
生まれてきた我が子が身体健全で幸せにこの世を生きていけるように願う気持ちから行われている伝統儀式なのです。