フランス語を日本語又は日本語をフランス語に訳すのは結構難しい。文化の違いがあるため、両方の国をある程度理解していなければならないと思う。日本語が時が経つにつれて、社会、メディア、流行などの影響で変わっていくのと同じで、フランス語もその時代に応じて変化する。
そこで、現在フランス語の ”Le bien-être(ル.ビアン-ネエトル)” は、日本語で ”癒し” の意味を持ってきている。
”Le bien-être(ル.ビアン-ネエトル)” の言葉が、お店の名前、ワークショップ、広告に付いていると、癒しグッズが販売されていたり、健康食品、ハーブ、アロマ、セラピストによるイベントなど、日本で言う”癒し”に出会うことが出来る。
現在、世界的にストレスの多い時代、ストレスを貯めない方法として癒しの手法が求められているのではないでしょうか。
フランスでは、テロの被害、黄色のベスト運動の大規模なストが続き、そしてCOVID19で多くの感染者が出たため厳しい外出制限になり…こんな時だからこそ癒しの文化が築き上げられています。
健康の定義
健康の定義について ー
日本国憲法第 25 条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国はすべての生活部面について社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」
1946 年 WHO 憲章が採択され、1948 年国際連合の保健衛生に関する専門機関とし て WHO(世界保健機関)が誕生しました。
世界保健機関(WHO)は1946年、「健康の定義」をこのように語っています。
健康とは、身体的、精神的、社会的福祉の状態であり、単に病気がなく虚弱ではないということではない。
以上のように人間が生きていく上で、身体が健康で、心が健康で、環境すべてが健康であることが大事であることがわかります。
癒しの手法
癒しをもたらすと考えられるものにはさまざまな手法があり、また幅広く、医療分野まで領域がまたがっているものもあります。下記にあげた癒しの手法は、ほんの一部です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照
メンタルヘルスの定義
1980年代には、WHOは、メンタルヘルスの定義を追加しました。現在では、心の健康は、『幸福度』に直接または間接的に関わっています。
メンタルヘルスとは、個人が自己実現を達成し、人生の通常のストレスを克服し、生産的な仕事を行い、地域社会の生活に貢献することができる幸福な状態のことです。このようなポジティブな意味でのメンタルヘルスは、個人の幸福の基盤となるものであり、コミュニティが十分に機能していることを意味します。
幸福の促進と精神疾患の予防には、スポーツ、食事、衛生面、休息、落ち着き、若返り…そして、ウェルネステクニックがあります。
これらは、癒しの手法を取り入れることでより効果的な結果が期待できます。
公衆衛生の定義
1952年、WHOは公衆衛生の最初の定義を与えました。
公衆衛生とは、より健康的な環境を目指した協調的な集団行動を通じて、病気を予防し、寿命を延ばし、個人の心身の健康と活力を向上させる科学であり、芸術である。社会的に重要な疾病に対処するため、個人の衛生規則を指導し、疾病の早期診断及び予防治療のための医療及び介護サービスを組織し、社会のすべての構成員が健康の維持に適合した生活水準を確保するために設計された社会的措置を実施し、最終的には、すべての個人が健康で長生きするための生来の権利を享受することができるようにすることを目的とする。
ケア、予防、教育、社会衛生、生活環境における集団的な健康管理が必要と言うことではないでしょうか。健康も幸福も存在する限り楽しみ、癒しを上手に取り入れていきましょう。