フランスでは、ボトックスを注入することは、
老若男女問わず、よく行われている美容形成で、
現在では、タブー視されていません。
そんな中、友達(男性)が、シワが深くなってきたので、
ボトックスすると言い、みんなで口を揃えて、
そのシワが ”いい男らしさ”をだしているから、
しないほうがいいって言ったのに…、
先日、専門治療院へ行って、
”相談、見積もり”してもらったというのです。
ボトックス注入の料金は?
気になるお値段は、額とほうれい線2本で、700ユーロ(約9万4,500円)!
*(1€=135円)
額には、ボトックス注入で、横ジワを改善するとのこと。
ボトックスが不必要な表情筋の動きを抑えるので、皮膚にシワが刻まれる頻度が減って、
シワ予防できるそうなのです。
持続期間は6ヶ月くらい。
そして、ほうれい線2本は、ヒアルロン酸注入で1年半持続すると言われたそうです。
顔に”いい味が出てきたのに”と、言っても、
本人は、聞く耳持たず…、
フランスで、ボトックスにハマった有名人
ボトックスなどをしすぎて有名なフランス人は、
年末年始にコロナに感染して亡くなられた、
双子のボグダノフ兄弟(Igor et Grichka Bogdanoff)
テレビ司会者、エッセイストとして活躍した”イケメン兄弟”でしたが、
ボトックスし始めた頃から、テレビ出演が減っていった兄弟です。
下記サイトより顔の変化を見ることができます。
![](https://frenchkankan.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/0680bbacad08476d7525b9eca33813e0.jpg)
ボトックスは、ボツリヌス毒素から抽出された、タンパク質成分を使用した“薬剤“です。
粉上のものを水に溶かして体内へと注入。
ボトックスは、量を入れて膨らませるのではなく、筋肉の動きを止めてくれるもの。
注入されたボトックスは、その場に留まるのではなく、筋肉へと浸透して効き始めます。
ヒアルロン酸はゼリー状の製剤です。
体内に注入するとそのゼリーが注入箇所にそのまま留まり、皮膚を押し上げます。
また、ヒアルロン酸には水分を蓄え、細胞同士を繋ぐクッションになる役割もあります。
フランスとボトックス
フランスの美容医療の中でも、最もよく知られている方法であるボトックス治療。
ボトックスは、多くの薬と同じように、天然の毒をベースにした薬です。
その有効成分はボツリヌス毒素で、現在でも多くの症状の治療に用いられています。
例えば、痙攣、反復性斜頸、片頭痛などの慢性的な神経痛など…。
このボツリヌス毒素は、神経を麻痺させる効果があるのです。
1980年代に眼科医が開発したもので、少量でさまざまな病気の治療に使われ始めます。
その後、アメリカの研究所アラガン社に買収され、
シワに効くということが分かってから、ボトックスは、世界中に広まっていきます。
フランスは、2003年頃から普及。
医師しか注入できないヒアルロン酸
![](https://vivacy.com/wp-content/uploads/og-1.jpg)
フランスでは、ネットで購入することのできるヒアルロン酸。
ヒアルロン酸は、下手に注入すると、血管を塞いでしまい、災害につながることもあります。
眼に戻って失明したり、脳に戻って脳卒中を起こしたり、顔を火傷したりすることもあるのです。
医師しか注入できないヒアルロン酸ですが、販売に規制がないため、
医師の資格のない者が半額で違法な医療行為を行っていることがあります。
この場合、2年の禁固刑と3万ユーロ(約400万円)の罰金を科されます。