フランスでは、被相続人の口座が閉鎖される際に”相続銀行手数料”を請求されます。
相続人に財産を移転する際の事務処理、(主に死亡診断書の受領、財産目録の作成、口座の死後の移動管理)にかかる費用です。
実は、これらの手数料は、現在平均233ユーロ強で、2021年と比べると30%増加しており、
この手数料のおかげで、
銀行は、少なくとも1億5000万ユーロ大儲けしているというのです。
長年、不透明なままとなっている相続銀行手数料のこと、ご存知ですか?
他のヨーロッパと比較
フランスの手数料は、他のヨーロッパと比べると、すごく高いのです!
現在、フランスは、平均233ユーロ強ですが、
ベルギーやイタリアの手数料(それぞれ107ユーロ、112ユーロ)の2倍、
さらにスペイン(80ユーロ)の3倍なのです!
しかもフランスでは、相続人がその銀行の顧客でない場合、送金手数料は割高になり、
平均145ユーロ(約23,000円 1€=160円2月現在)追加料金を払わなければなりません!
この”相続銀行手数料”をドイツは、違法としています。
ドイツは、素晴らしい!
フランス銀行「Crédit Mutuel」が動いた
Crédit Mutuel(クレディ・ミュチュエル)は、3月1日より、
10,000ユーロ未満(約160万円 1€=160円2月現在)の相続銀行手数料を廃止すると発表しました。
10,000ユーロ未満の資産は、クレディ・ミュテュエルが取り扱う全案件の半数強を占めるそうで、
この措置を受けることができるのは、
クレディ・ミュテュエル・アライアンス・フェデラル支店(クレディ・ミュテュエル・アルケア、クレディ・ミュテュエル・オセアン、クレディ・ミュテュエル・メーヌ・アンジュー・エ・バス・ノルマンディを除く)とCIC支店のみです。
10,000ユーロ超えるとどうなるの?
10,000ユーロを超える資産については、銀行が1%の相続管理手数料を適用することになります。
そして、資産清算手数料と年間管理手数料は、すべての遺産に適用されなくなります。
フランス国民は、相続銀行手数料を厳しく管理するよう求めています。