暑い夏におススメ、クライオセラピー- タラソテラピー＆ライフ

フランス語でクリオテラピー（cryothérapie）は、日本で、「クライオセラピー」「凍結療法」「冷却療法」と言われています。

クライオセラピーは、心地よい冷気の刺激を体に与えますが、冷たくて辛いといった強力な刺激がありません。なので、冷たいのは苦手、刺激や痛みは苦手という方でも気持ちよく受けられます。特に、暑い夏におススメのテラピーです。

冷たさは、幸せホルモンや癒しホルモンと呼ばれるエンドルフィンの分泌を促進するため、健康維持に効果があります。また、代謝アップ、免疫力、自然治癒力の向上、疲労やストレス抑制、よく眠れるようになるなど、短い時間のケアで様々な効果を得る事ができる画期的なテラピーです。

タラソテラピーセンターで使用している、クライオセラピー用のキャビン

クライオセラピーは、幅広く多くの障害（循環器、睡眠など）を改善し、リウマチ（抗炎症作用）を緩和します。スポーツの分野では外傷の治療や酷使された筋肉疲労の回復などに適用されています。クライオセラピーは、-130～-160℃の温度のキャビンに最大2～3分間入るセラピーです。

癌の治療など医療の分野で長い間使用されてきましたが、現在では医療分野以外でも使用されています。医療美容分野から派生したこの新しい機械は、脂肪吸引に代わる効果的な方法で、痩身にも即効性と継続的な結果を得る事ができます。この方法は、皮下脂肪のみに作用し、皮膚を燃やす危険性はありません。

心臓や高血圧、脳の血管に疾患がある場合はご利用できません。

クライオセラピーは、冷却するだけと思っていませんか？実は、液体窒素を使って冷やさないと肝心の一酸化窒素（NO）が発生しないのです。正しく液体窒素を用いているクライオセラピーは、一酸化窒素（NO)を発生させます。一酸化窒素（NO）は、血管拡張物質と呼ばれ、一酸化窒素が不足すると血管が硬くなります。一酸化窒素は、運動によって比較的簡単に発生させる事ができますが、1日30分以上のジョキングなどの軽い運動が必要です。一酸化窒素が十分に発生すると血管をやわからい状態に保ち続けることができます。

血管は、内側から内膜、中膜、外膜の3層に分かれており、一酸化窒素の血液拡張作用は、中膜を緩めることに作用し、それによって血流が増加するメカニズムです。よって、老廃物の排泄や血流を改善する効果があるのです。

アンチエイジングとダイエット

若い頃は一晩ぐっすりと眠れば元気いっぱいで朝を迎えられた人でも、年齢を重ねるにつれ、身体に溜まった疲労は抜けにくくなります。これは加齢により新陳代謝が低下し、体力がおちることが原因だと言われています。そこで、クライオセラピーは、疲労回復だけではなく、シワやたるみを軽減するアンチエイジングや美肌、ダイエットにも効果があり、最先端の療法だといわれています。

クライオセラピーは人体に安全な液体窒素を使うことで全身エステができます。-130～-160℃の超低温で全身を包み込み、血行促進や代謝促進、細胞を生まれ変わらせ新陳代謝も向上させます。 脂肪の代謝も促進でき、余分な脂肪細胞の減少を促すためダイエット効果もあるのです。また、冷やされた脂肪細胞が、自ら消滅するというアポトーシスという状態に陥らせることができます。アポトーシスは体が自らの体のために細胞を消滅させるという働きです。これにより、脂肪細胞が体外へ排出されるため、脂肪細胞が元に戻らずリバウンドのリスクも減少できます。

•　クライオセラピーのダイエット効果は、体重が増減する事とは関係ありません。

持ち運び用クライオセラピーマシーン

クライオセラピーは、毎日の練習や試合で体を酷使しているアスリートのケアや、体力が減退されている方のケアにもおすすめです。女子サッカーフランス代表メンバーがタラソテラピーセンターへ滞在した時、どこでもセッティングできるクライオセラピーマシーンを練習後に使用していました。

クライオセラピーは短時間で体を癒すのはもちろん、パフォーマンスアップにも役立ちますのでアスリートやスポーツをされる方のアフターケアやメンテナンスに有効なのです。クライオセラピーを受けることで肉体疲労や筋肉疲労を早く回復することができ、次の日の試合や練習の為の体作りやケアができます。 血行を促進して筋肉や関節の炎症を軽減するとともに、疲労はもちろんケガからの回復時間の減少も期待できるのです。