EUは、国民に対して、戦争のリスクなどに対処するための
72時間分の « kit de survie » サバイバル・キットを準備するよう求めました。
このキットには、食料、水、医薬品、ラジオ、
そして、自然災害や天変地異に対処するための準備も必要であるとしています。
最悪の事態に備えた欧州連合(EU)の新たな準備戦略なのです。
サバイバル 3・3・3の法則
サバイバルには3・3・3の法則があります。
空気がなければ3分間、水がなければ3日間、食べ物がなければ3週間で人は死ぬ…。
人の命のタイムリミットのことです。
一般に、飲まず食わずで3日を過ぎると生存率が著しく低下すると言われています。
そこで、EUは、新たな準備戦略の中で、
自然災害、サイバー攻撃、ウクライナ紛争、電子戦争、
EU諸国に対する武力侵略の可能性を含む地政学的危機などのリスクに備えるとし、
少なくとも72時間は、必要を満たすだけの
食料やその他の必需品を備蓄しておくべきだと言う考えを発表したのです。
ヨーロッパの新しい生き方
”何事にも備える” これが欧州の新しい生き方です。
欧州委員会の計画は、27の加盟国間でガイドラインを調和させ、
サイレンが鳴ったときに何をすべきかのマニュアルを作り、
国民の意識を高めるために欧州全体で「備えの日」を設け、
学校教育課程にも「備え」の教育を導入するように提案しました。