フランスを含むヨーロッパでは、歴史的な乾季となりました。
私の住む、ノルマンディー地方では、8月12日から、自宅や洗車場での洗車が禁止されています。
違反すると、最高で1.500ユーロ(約20万円)の罰金が科せられます。
飲料水供給を確保するために、制限措置が強化されたのです。
🔴#SECHERESSE La situation hydrologique continue de se dégrader à l’ouest du #Calvados.
Pour éviter des tensions sur l’alimentation en #eau potable et préserver les milieux aquatiques, les #mesures de #restrictions ont été renforcées ⤵️https://t.co/q0TH09YvLI pic.twitter.com/KDWUpeJBac— Préfet du Calvados (@Prefet14) August 26, 2022
干ばつで現れたミステリー
今回の干ばつで、ヨーロッパのいたる所で、現れたミステリーな光景を見ましたか?
例えば、スペイン中部カセレス県にあるバルデカナス貯水池が、過去最低になったために、ストーンヘンジが浮上したのです!
「ドルメン・オブ・グアダルペラル」と呼ばれるこの巨石群は、”スペインのストーンヘンジ”と呼ばれ、1963年のダム建設で、水没してしまった巨石は、紀元前5000年頃のものと考えられています。
考古学者たちはこの機会を利用して、研究を進めているとのこと。
干ばつで浮上すると怖い”飢餓の石”
エルベ川、ドナウ川、ライン川、そしてモーゼル川の “飢餓の石”をご存知ですか?
先祖代々、干ばつによる危険を住民に知らせるための「ハンガーシュタイン(ドイツ語で飢餓の石)」が、再び見られるようになったのです。
15世紀頃から、最も深刻な干ばつになると記録された巨石で、川の至るところに存在する水文学的な目印です。
この「石」がたくさん見られるようになった場合は、注意が必要なのです。
例えば、石に「私を見たら泣いてください」と刻まれています。
過去の飢饉の記憶を刻んでいる”不吉な石”は、見たくない石ですね。
水力ダムに飲み込まれた村
ウェールズでは、1880年代に貯水池が作られた際、北西約2マイル(3.2km)にあった、Llanwddynの村が水没してしまいました。
ところが、この干ばつで、8月初旬にLlanwddyn村(もはや実在しない)が浮上したのです。