フランスに住んでいて、対応に困ることがたまにあります。
その一つは、
フランス人で、フランス語を普通に話すのですが、
フランス語が母国語なのに、書けない大人がけっこういるのです。
この問題は、世代を超えて、奥深い事をご存知でしょうか?
2023-2024年度 教育方法の改正
2023年9月より、新しい教育方法を取り入れることを発表しました。
CM1(4年生)とCM2(5年生)の生徒を対象に
”スペリング・プラン plan orthographe”を導入するというものです。
この目的は、フランス語の能力を向上させる為とのこと。
1日2時間の筆記と読書が取り入れられます。
CM1は、1分間に90語、CM2では120語を流暢に読む事ができるようになるように、
指導するというものです。
フランス語を書けない大人
文字が読めず、多くの場合、文字も書けない大人は、非識字者とみなされています。
非識字者 (illettrisme ou analphabétisme)とは、
学校に通ったことはあるけれど、読み書きできる、
十分な基礎技能を身につけていない人を指す言葉です。
現代社会では、あらゆる情報が書き記されている日常生活において、
このような大きな制限の中で生活していると、「生きていく」こと、
「自立する」ことが非常に難しくなると言われています。
そこで、フランスには、条件が合えば、
国の機関を利用してフランス語を学ぶことができるシステムがあります。
例えば、Afpa(フランス国立成人職業訓練機関 Agence nationale pour la formation professionnelle des adultes)は、
社会的・職業的統合を促進するために、フランス語を学ぶことができるというものです。