昔々、日本で”日本国”のパスポート申請をしました。
しかし、日本に戸籍があるのに、
日本の”住民票の写し1通”がなかったため、
パスポートを取得できなかった経験があります。
しかし、ご心配なく…、
その後、”住民票の写し1通”がなくても、在フランス日本大使館でパスポート申請することができることを知り、
”日本国”のパスポートをフランスで取得!
そして、今回更新するにあたり、在フランス日本大使館のサイトへ、
パスポートの欄を見ると太文字で…、
って?!
成年年齢が、フランスと同じ18歳になることを知ったのです。
成年年齢の引下げと国籍法
2022年、現在でも二重国籍を認めていない日本。
法務省の「国籍Q&A」から、
Q20:成年年齢の引下げ等を内容とする民法改正により,国籍法にはどのような影響がありますか?
1 | 認知された子が国籍を取得することができる年齢(国籍法第3条第1項) 現行の国籍法では20歳未満とされているところ,改正により18歳未満とされます。 |
2 | 国籍の再取得をすることができる年齢(国籍法第17条第1項) 現行の国籍法では20歳未満とされているところ,改正により18歳未満とされます。 |
3 | 国籍の選択をすべき期限(国籍法第14条第1項) 現行の国籍法では,重国籍となった時が20歳未満であるときは22歳に達するまで,重国籍となった時が20歳以上であるときは,その時から2年以内とされているところ,改正により,重国籍となった時が18歳未満であるときは20歳に達するまで,重国籍となった時が18歳以上であるときは,その時から2年以内とされます。 |
4 | 帰化をすることができる年齢(国籍法第5条第1項第2号) 現行の国籍法では20歳以上とされているところ,改正により18歳以上とされます。 |
22歳に達するまで、重国籍が認められていましたが、20歳に達するまでになっています。
”大学卒業する頃に、国籍を選択すればいいね。”なんて言ってる場合ではなくなりました。
10年有効パスポート取得年齢の変更(20歳以上→18歳以上)
在フランス日本大使館によると、
3月から、4月1日以降の申請分について、18歳以上の方も10年パスポートを選択できるようになる予定とのこと。
旅券10年+18歳=28歳まで有効の日本国旅券
手数料132ユーロ(約1万7千円)払って取得するパスポートですが、
出生によるフランス国籍の子どもが増える中、
”二重国籍を保有したまま”28歳まで所持していいのかな?
法務局のよくある質問「国籍Q&A」を参考
法務省のサイトより
Q19:日本国籍の選択宣言をすれば,外国国籍を離脱する必要はなくなるのですか?
日本国籍の選択宣言(日本の国籍を選択し,かつ,外国の国籍を放棄する旨の宣言)をすること(Q17の2(2))によって,
国籍法第14条第1項に定める国籍選択の義務を履行したことになります。
もっとも,国籍の選択宣言によって当然に外国国籍を喪失するかどうかは当該外国の制度によりますので,
国籍の選択宣言によっても外国国籍を喪失しない場合があります。
この場合には,国籍の選択宣言をした後も,外国国籍の離脱に努めなければなりません(国籍法第16条第1項)。
フランスは、二重国籍を認めている国、
日本国籍を選択した場合、
その後、フランス国籍の離脱に努めればよいということになります。
* 上記の図、右の流れになります。
また、憲法22条2項にて「外国移住・国籍を離脱する自由」を保証しています。