日本政府は、”貯蓄から投資へ”と、スローガンを揚げていると聞きました。
また、2024年1月から新しいNISA制度が始まるとのこと。
実は、フランスにも、似たような制度 株式貯蓄プラン PEA(Plan d’Epargne en Action)があります。
フランスの「PEA」とは?
「PEA」は、5年以上保有することで、特定の条件により、
配当・譲渡益等が非課税となり、所得税の免除の恩恵を恒久的に受けることが出来ます。
また、フランスでは、中小企業への成長資金の供給拡大を目的として、
2014年から、フランスの中小・中堅企業が発行した株式やそれらを組み入れた
株式投資信託への投資を非課税とする「PEA-PME」も導入されています。
PEAは、3種類
PEAは、大きく分けると、PEAとPEA-PMEですが、3種類あります。
- 「クラシックバンキング」と呼ばれるPEAは、主にヨーロッパ企業の株式ポートフォリオを取得でき、
支払い上限が150,000ユーロ(約1,800万円)に設定されています。
・ 1€=120円で計算した場合
- 「クラシック保険」と呼ばれるPEAは、その名前が示すように保険会社に加入、
ユニットリンク資本契約の形をとり、その上限は、150,000ユーロ (約1,800万円)です。
- 「PEA-PME」は、中小企業への投資に専念し、上限は、* 225,000ユーロ(約2,700万円)に設定されています。
* PEA-PMEの限度額は、7.5万ユーロ(900万円)、PEAの上限度額と累計することができるので、
225,000ユーロまで投資可
株式貯蓄プランPEAを開く条件
大人は、フランスに税務上の居住地があり、フランスへ税申告をしている人、
1人あたり1プランのPEAを開くことができます。
夫婦の場合、配偶者ごとに1つ開くことができます。
両親の税務世帯に所属する18歳以上の成人した子供も開くことが可能、
ユースPEAと呼ばれ、その上限は、20,000ユーロ (240万円)に制限されています。
「フラットタックス」課税
5年目の満了前に、引き出しまたは償還の場合、
利益は、2018年1月1日以降、単一定額課税「フラットタックス」
(Prélèvement forfaitaire unique「PFU」)で、課税されるようになりました。
一律、30% (所得税に12.8%と社会保障負担金17.2%)
注意: 5年以内に全て引き出した場合、口座は、自動的に閉鎖されてしまいます。
PEA対象のETF
PEAの対象となる「ETF」は、欧州市場(CAC 40、DAXなどの欧州インデックス)だけでなく、
「非ヨーロッパ」インデックス、S&P 500やナスダック100などの、
グローバル証券取引にも投資できます。
自動車セクター、銀行セクターなど、さまざまな活動セクターでETFを選択することも可能です。
また、「気候」または「ESG」環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の
3つの要素を考慮したインデックスに投資しすることもできます。
2024年 新しい制度 NISA