フランスでは、社会の変化に合わせて、スリの手口も変化しています。
近年、ペーパーレス化で通帳が廃止され、カードの普及が進み、
コロナの影響を受け、暗証番号を入力しなくても支払いができる、非接触型カードの普及も進んでいます。
今年に入ってから、特にフランスとドイツで、非接触型カードのスリの被害が爆発的に増えていると言うのです。
非接触型カードとは?
非接触型カードは、タッチ決済が使えるカードのこと(フランス語 paiement sans contact)
小型端末のおかげで、暗証番号を入力することなく、
クレジットカードを端末にタッチするだけで決済をスピーディーに済ませることができる、
便利なカードのことです。
タッチ決済スリの手口とは?
技術の発展に伴い、最近ではスリに使える新しいタイプのスキャナーが登場し、
最も効率的なものは10メートル以上の距離で作動するそうです。
ますます小型化された製品は、目立たず、持ち運びができ、バッグやポケット、手袋の中にまで隠すことができるとのこと。
私たちの持っているバッグ、財布を通過しカードチップを数秒で読み取り、
カード情報を盗み取ることができるというのです。
スリにあったかも?確認しましょう。
一度もカードを盗まれとことがなく、いつも自分の手元にあり、
日常使っているので、タッチ決済スリの被害にあったことに、
早く気が付かないことが多いのが現実です。
日頃から、下記の内容をチェックしましょう!
- 一度も利用したことのない銀行の引き落としはありませんか。
- 見に覚えのないショッピングの記録はありませんか。
- 自分は、購入していないのにインターネットでの購入記録はありませんか。
- 定期的な小口引き落としが、気づかないうちに何ヶ月も続いていませんか。
タッチ決済の上限は、50ユーロ
タッチ決済は、限度額が20ユーロに設定されていましたが、
2020年5月11日以降、50ユーロに引き上げられました。
この上限額は、カードの紛失や盗難、スリにあった場合に、
不正に利用される可能性のある金額を制限するために、セキュリティ上の理由から設定されています。
しかし、クレジットカードの番号や有効期限の記録を盗み取られた場合、
この上限を超えてインターネット上で買い物されることもあります。
買いました。タッチ決済スリやデータ盗難に遭わないために…
クレジットカード、ECカード、パスポート、IDカード、運転免許証などのRFID対応カードの情報を保護してくれるカバーを購入しました。
ブランド名は「Gutwerk」
素材: アルミニウム層付き耐引裂性ハイテクペーパー
現代のスリの手口は、
警察署に届を出しても、解決することはとても難しい状況にあります。