フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、3週間の夏のバカンスを
フランス共和国大統領官邸「ブレガンソン要塞 (ヴァール県)」で、
過ごしています。
ところで、エマニュエル・マクロン大統領のバカンス費用、気になりませんか?
隠れ家的な中世の古い要塞でバカンス
1968年以来、歴代大統領とその家族が暮らしてきた、中世の古い要塞は、
静かで、隠れ家的な場所にあります。
Centre des monuments nationaux(CNM)によると、
建物の管理に、700,000ユーロ(約一億円)かかっているそうです。
その内訳は、スタッフの人件費に約33万5000ユーロ、維持管理に15万ユーロ以上、
電動シャトルに10万ユーロかかっているとのこと。
ちなみに、エマニュエル・マクロン夫妻は、5月と8月に2回、
ブレガンソンを訪れていますが、
その時の費用は、72,043ユーロ(約1千万円)だったそうです。

出典:www.elysee.fr/la-presidence/le-fort-de-bregancon
もちろん、この費用の中には、警護費用含まれています。
警護のスゴさは、私も、私の職場で経験したことがあります。
ブレガンソン要塞の周辺は徹底的に調べ上げられ、
何十人もの捜査官が常に警戒に当たり、
大統領夫妻が到着する前から、要塞は厳重な監視下に置かれます。
車、徒歩、海上、空中を問わず、安全確保のためにチェックされ、
警察官は、周辺をパトロールし続けるのです。
そして、大統領夫妻の行く先々には、治安部隊が付きまといます。
このような環境で、バカンスを満喫できるのでしょうか…。
海水を楽しむと、900万円!
なんと、大統領が海水浴する場合、6万ユーロ(約900万円)かかります。
海水浴場の安全確保のため、プロのダイバーや国家憲兵隊のボートの費用がかかることが
知られています。
行ってみたい!ブレガンソン島

ブレガンソンの砦は、海抜30〜35メートルの岩山の上に立っています。
中世に要塞化され、領主の居城となります。
20世紀に入ると、フランスの実業家で政治家のロベール・ベランジェが移り住み、
水道、電気、堤防を設置する大工事を行います。
最初に宿泊したフランス共和国大統領は、シャルル・ド・ゴールです。
1964年に「プロヴァンス上陸作戦20周年記念式典」を主宰するためにトゥーロンに向かう途中、
ブレガンソン要塞に寝泊まったとのこと。