えっ、また増税!
2025年1月1日から実施される、航空券連帯税(TSBA)の増税をご存知ですか?
フランスでは、政府の様々な増税に、多くの人々が憤慨しています。
年末のストライキ
フランスでは、年末になるとよくストライキが行われます。
今回は、全国航空パイロット組合(Syndicat national des pilotes de lignes)が、
国家財政を潤すために航空券連帯税 La taxe de solidarité sur les billets d’avion (TSBA)の収入を3倍にするという計画に憤慨、
ストライキをすると言うのです。
この増税は、来年1月1日に実施される予定で、
10億ユーロの国家財政収入が見込まれているそうなのです。
Entrée en vigueur | Vols vers la France, l’UE, les pays de l’EEE ou la Suisse |
Vols vers les autres pays | ||
---|---|---|---|---|
Classe économique | Classe affaires et première classe |
Classe économique | Classe affaires et première classe |
|
1 € | 10 € | 4 € | 40 € | |
1,13 € | 11,27 € | 4,51 € | 45,07 € | |
– dont taxe de solidarité – dont éco-contribution |
2,63 € 1,13 € 1,50 € |
20,27 € 11,27 € 9 € |
7,51 € 4,51 € 3 € |
63,07 € 45,07 € 18 € |
例えば、ヨーロッパ内の国内線では、
エコノミークラスで、2.63ユーロから9.50ユーロに引き上げられます。
5,500キロ以上のフライトの場合、料金は7.51ユーロから40ユーロに上げられます。
シラク税
残念ながら当分の間、政府は、財政赤字の削減と国家債務の管理という
予算上の目的だけを理由に、課税を行う予定です。
航空業界の多くの企業は、Covid-19危機の長期化した影響から回復したばかりなのに…。
この航空券連帯税(TSBA)は、「シラク税」とも呼ばれ、
国際機関から資金を調達するために、航空券の価格に課税される国際税です。
当初、フランスのジャック・シラク大統領と
ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領によって提案され、
2005年「開発のための革新的資金調達に関するパリ閣僚会議」で、
5カ国によって採択されました。
創設国はフランス、イギリス、ノルウェー、ブラジル、チリの5カ国。
2020年以降フランスでは、
航空券に対する連帯税に加え、エコ貢献税も課されています。
上記の図より、ユーロッパ国内線エコノミークラスでは、
1,13 €(航空券連帯税)+1,50€ (エコ貢献税)=2,63€