Gとは 「Generation = 世代」のGで、5Gとは、第5世代の移動通信システム(モバイルネットワーク)を指します。
徐々に、4Gから5Gへと新世代へ向けてフランスも賛否両論の中、導入する準備が進んでいます。
5Gの到来により、特にサイバーセキュリティや個人データの保存・保護に関する倫理的な問題に加えて、健康上の問題も心配されています。
またフランスでは、左翼の政治家や環境保護主義者が、5Gの導入を一時停止するよう政府に求めています。
5Gの特徴
1. 高速大容量(eMBB : enhanced Mobile BroadBand)最大10Gbpsといった高速なデータ通信が実現できます。5Gは現在の4Gの100倍は速度が早くなると言われています。
例えば、2時間の映画をダウンロードする場合、4Gでは数分かかっていましたが、5Gでは数秒で終わってしまいます。
2. 多数同時接続(mMTC : massive Machine Type Communication)一つの基地局のアンテに多くの端末が接続できるようになります。IoTデバイス など多くの通信機器を収容することができるようになり、あらゆる「モノ」をインターネットに繋げることができるようになるのです。
• IoT(アイオーティー)とは、「モノのインターネット」(英語 : Internet of Things)、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、繋がる技術・仕組み・状態等を指す表現のことです。
• IoTデバイスとは、スマートフォンをはじめとして、従来の機器に ” 通信機能やパソコンの様な賢さ ” を持たせたユビキタス的な製品の総称。スマートテレビやスマート家電も含まれます。
• ユビキタスとは、ラテン語で「いたる所に存在する」という意味の言葉 : インターネットを始めとした情報ネットワークやコンピューターがいつ、どんな場所でも使用できる環境を指しています。
なので、基地局に接続するのはスマートフォンやパソコン、タブレットだけではありません。家電や自動車、センサー、カメラなど、多くのものを基地局に接続することができるのです。
3. 高信頼・低遅延通信(URLLC : Ultra-Reliable and Low Latency Communications)車の自動運転やロボットの遠隔操作、遠隔医療など実現することができます。
遠隔医療は5G導入で、より進化していくと言われています。
数年前から、「遠隔監視」システムを使って何千キロも離れた場所でも画面を通してコミュニケーションをとり、医者が不足している発展途上国などの国々で手術など、試験的に実施されています。
また、5Gになることで遅延は1ミリ秒まで抑えられるので、データを要求してから送られるまでの時間が短くなります。遅延が短くなることでデータをリアルタイムで送受信できるようになるのです。音や画像のズレを減らすことが可能になります。
5Gは、通信システムの革命を約束し、現代のニーズに答え、必要な技術が進歩し進化して新しい時代を迎えようとしています。
現在使用しているスマートフォンなどのデバイスが古い場合、5Gに対応できない可能性があります。その場合はスマートフォンを新しいものへ買い替える必要があります。
モバイル デバイスとは、携帯型の持ち歩ける端末の総称。スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど。
5Gと体への影響
5Gの基地局のアンテナからスマートフォンに送信される電磁波が人体に悪影響を与えることが各国の医療関係者の研究によって次々に明らかにされています。5Gにともなって発生する電磁波が ”環境と人体に対する汚染” との受け止め方が広がりつつあります。
世界保健機関(WHO)の一部である国際癌研究機関(IARC)
30GHz~300GHz(ヘルツ)の高周波が人体へ発癌性物質になる可能性があるものとして分類されています。また、非常に強い電磁波を浴びた場合には、筋肉や神経に刺激作用を受ける事が分かっています。
電気過敏症(EHS)
電気過敏症者(EHS)とは、電磁波に対して不耐性な人のことです。火傷、耳鳴り、片頭痛などの症状は、医療専門家によって認識されています。
EHS患者の増加する中、一部の人々は、「ホワイトゾーン」(携帯電話網やインターネットが利用できない地域)と呼ばれる場所、電磁波の発生源から遠く離れた場所での生活を余儀なくされています。
イスラエルのアリエル大学のベン・イシャイ博士
5Gが人体の発汗作用に及ぼす影響に関する実験により「5Gネットワークが使用する周波数は我々の人体内の汗が流れる管に徐々に破壊的な影響を与える」と発表しました。
汗が皮膚を通じて流れ出る管は、らせん状になっています。5Gの発する75GHz〜100GHzの周波数はこうした管に影響をもたらすため、発汗作用が異常をきたし、ストレス解消のための発汗作用が機能しなくなる恐れが出てくるというわけです。人間の皮膚や人体内の臓器にも悪影響を及ぼすというものです。
放射線の、電離放射線と非電離放射 ー 国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)
電離放射線 : 紫外線、X線、γ線などの波長(λ)がDNAを修飾し、突然変異を起こすことで癌の原因となります。
非電離放射線 : 電磁波のような非電離放射線はDNAの変化を起こしませんが、熱効果があり、人体に影響します。人体に加熱が加わることで生体組織にダメージを与えるのです。
電磁波から身を守る方法
5Gは4Gと比べ、遥かに人体的に危険である可能性が高くなると考えられています。そこで、電磁波から自分自身で身を守りましょう。
- 身体から出来るだけ離すこと
- 自宅のワイヤレスデバイスを消すこと(Wi-Fi、コードレス電話、Bluetoothなど)
- 音楽や映画はダウンロードして楽しむ
- 寝室には携帯電話を置かない(携帯電話を目覚まし時計に使用しない、など)
- グラウンディング(グラウンディングとは芝生、土、コンクリートや砂の上を裸足になり体内に溜まった電磁波を放出すること)
- 高速移動する車やバス、電車に乗っている時は高周波エネルギーが多く発生しているため、使用を避けること
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電磁波を発する基地局のアンテナの増加
5Gの健康被害に対する懸念は、電磁波を発する基地局のアンテナが増えることにも関係しています。特に基地局のアンテナが発する電磁波の影響に関して、環境や健康に深刻な影響を及ぼす可能性があると見ています。
アンテナの数が増える理由として ー
ミリ波は、硬い構造物をうまく透過しないのです。また、高周波は波長が非常に短く、伝搬が制限されています。この問題を克服するために、私たちの環境(街灯、電柱、家…)のいたるところに小型の基地局アンテナを設置する必要があるのです。
ミリ波とは ー
5Gでは、30GHz (日本では、28GHz)~300GHzを利用します。
周波数が高ければ高いほど「帯域幅」が広くなり、データ通信をスムーズに行うことができます。しかし、電波の届く範囲が狭い、障害物の影響を受けやすい、まだミリ波を利用する環境が整ってない、技術的に難しく普及が難しいなど、今後の課題となっています。
環境保護主義者との議論の一つは、フランスでのアンテナ数の増加です。 事業者は、”既存のアンテナの30%を5Gにアップグレードしなければならない。私たちはそれらを増やすのではなく、それらを置き換えるだけだ” と主張しています。
また他の問題として、フランスで5Gが導入されれば、全国規模での電力消費量は2%以上増加すると説明しています。
なぜなら、5Gで、データを処理が超高速で多くの処理ができ、ビデオのストリーミングやダウンロードなど簡単にできるようになると消費が増加すると言う見解もあります。
またこれに伴うエネルギー料金の値上げも懸念しています。
5G 適用賛成派は、経済的なモジュールを使用することで、ネットワークのエネルギー消費量を90%削減し、環境への影響を抑えることが可能になると主張しています。
エネルギー消費に関する啓発キャンペーンを実施することで、5Gでの省エネを実現したいという希望を持っています。
フランスで多くの議論の対象となり続ける可能性がある、5Gの潜在的な健康リスクについて現在はまだ未知な部分が多く、正式な声明を出すことはできないのが今の状況です。
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