日本語能力試験の認定証を取得すると、学校での単位・卒業資格や、企業での優遇、社会的な資格など、さまざまなメリットがある日本語能力試験。
フランスでは、毎年12月の第一日曜日に試験が行われています。
今年は、12月4日の日曜日に実施、
日本語能力試験N2に、私の家族全員が挑戦しました!
合計70ポイントで日本出入国在留管理上の優遇措置
2012年5月より、高度外国人材の受入れを促進するため、
高度外国人材に対しポイント制を活用した”日本への出入国在留管理上の優遇措置を講ずる制度”が導入されています。
高度外国人材の活動内容は、「高度学術研究活動」「高度専門・技術活動」「高度経営・管理活動」の3つに分類され、
それぞれの特性に応じて「学歴」「職歴」「年収」などの項目ごとにポイントが設けられています。
ポイントの合計が70点に達した場合、日本への出入国在留管理上の優遇措置を受けることができます。
高度人材ポイント制の加点対象となる日本語能力試験
- 日本語能力試験N1 15ポイント
- 日本語能力試験N2 10ポイント
「高度専門職1号」の場合
1. 複合的な在留活動の許容
通常、外国人の方は、許可された1つの在留資格で認められている活動しかできませんが、高度外国人材は、例えば、大学での研究活動と併せて関連する事業を経営する活動を行うなど複数の在留資格にまたがるような活動を行うことができます。
2. 在留期間「5年」の付与
※この期間は更新することができます。
3. 在留歴に係る永住許可要件の緩和
永住許可を受けるためには、原則として引き続き10年以上日本に在留していることが必要ですが、高度外国人材としての活動を引き続き3年間行っている場合や、高度外国人材の中でも特に高度と認められる方(80点以上の方)については、高度外国人材としての活動を引き続き1年間行っている場合に永住許可の対象となります。
4. 配偶者の就労
5. 一定の条件の下での親の帯同
6. 一定の条件の下での家事使用人の帯同
7. 入国・在留手続の優先処理
「高度専門職2号」の場合
a. 「高度専門職1号」の活動と併せてほぼ全ての就労資格の活動を行うことができる
b. 在留期間が無期限となる
c. 上記3から6までの優遇措置が受けられる
※「高度専門職2号」は「高度専門職1号」で3年以上活動を行っていた方が対象になります。
日本語能力試験N2
日本語能力試験のN2からかなり難しくなってきます。
N1の問題は、日本語を母国語としている方でも難しいといわれています。
各レベルの認定の目安
日本語能力試験のレベルには、最も難しいN1から、最も易しいN5までの5段階のレベルがあります。
各レベルの認定の目安は下記の通りです。
認定の目安 | 目安 | 読む | 聞く |
N1 | 幅広い場面で使われる日本語を理解することができる | ・幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる
・様々な話題の内容に深みのある読み物を読んで、話の流れや詳細な表現意図を理解することができる |
・幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて話の流れや内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる |
N2 | 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる | ・幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事、解説、平易な評論など、論旨が明快な文章を読んで文章の内容を理解することができる
・一般的な話題に関する読み物を読んで、話の流れや表現意図を理解することができる |
・日常的な場面に加えて幅広い場面で、自然に近いスピードの、まとまりのある会話やニュースを聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係を理解したり、要旨を把握したりすることができる |
N3 | 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる | ・日常的な話題について書かれた具体的な内容を表す文章を読んで理解することができる
・新聞の見出しなどから情報の概要を掴むことができる ・日常的な場面で目にする難易度がやや高い文章は、言い換え表現が与えられれば、要旨を理解することができる |
・日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などとあわせてほぼ理解できる |
N4 | 基本的な日本語を理解することができる | ・基本的な語彙や感じを使って書かれた日常生活の中でも身近な話題の文章を読んで理解することができる | ・日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる |
N5 | 基本的な日本語をある程度理解することができる | ・ひらがなやカタカナ、日常生活で用いられる基本的な漢字で書かれた定型的な語句や文、文章を読んで理解することができる | ・教室や身の回りなど、日常生活の中でもよく出会う場面で、ゆっくり話される短い会話であれば、必要な情報を聞き取ることができる |
試験の内容
問題は
・言語知識(文字、語彙、文法)
・読解
・聴解
で構成されています。
また、回答方法はほぼ4択もしくは一部3択のマークシート方式です。