芸術の都 フランスには、皆さんもご存知の通り、
多くの芸術学校が存在します!
そこで、今回は、パリ5区にある ENSAD(L’École nationale supérieure des Arts Décoratifs )国立装飾芸術学校をご紹介。
公式サイト
グランゼコール Grandes Écoles って?
実は、ENSADは大学ではありません。
フランスのエリート養成機関 ”グランゼコール”です。
グランゼコールとは、フランス社会における独自の高等職業教育機関のことです。
大学のような教養としての学問や教育ではなく、
社会発展に直接寄与する「高度専門職業人の養成」を理念とした学問の普及と教育を行っている教育機関です。
グランゼコールは、国の各省が監督で教育が行われています。
経営学分野、軍事分野、政治分野、芸術分野など様々分野があり一部のグランゼコールでは難関試験を突破した留学生も受け入れています。
以上のように、日本とはシステムが違うので比べるのは難しいですが、
やはり日本で例えると、大学・大学院、そしてハイレベルな専門学校に相当する教育機関といえます。
ENSAD(L’École nationale supérieure des Arts Décoratifs )
ENSAD(エヌサッド)は、
250年以上の歴史があり、未来の芸術家やデザイナーを育成することを目的としたグランゼコールです。
国立なので設備も揃っており、日本に比べると学費も安く、
学業に集中できる環境が整っています。
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5年間 : 約3,300 euros (660 euros/ année) 約43万円 1€=130円
このグランゼコールは、
上記の分野で活躍することができます。
パリ5区と言えば、”パンテオン”
パリの5区は、ソルボンヌ大学など学校が集中している活気のある学生街です。
また、大型書店や古本屋、古着、リーズナブルなレストランやカフェなどが揃っています。
この地区には、ルソーやキュリー夫人といったフランス出身の偉人たちが葬られている場所として有名な、
フランス・パリの象徴である建物 ”パンテオン”があり、
ENSADは、このすぐ近くです。
恵まれた環境で学生生活を送ることのできるのです。
しかし、2021年の応募受験者数は、
なんと、2602人の受験者が登録し、たったの80人が合格という狭き門…。
ENSADの受験は、1年入学だけでは、ありません!
受験は、1年、2年、4年、博士課程で、行われます。
例えば、ENSADでマスターを取得したい場合、
学歴が合えば、4年から入学するための受験を受けることができます。
応募条件
1年入学の場合、2022年12月31日時点で25歳以下であること。(各学年で年齢制限があります。)
バカロレアまたは同等のフランスもしくは外国のディプロマを取得していること。
なので、
定員人数80人中 5つの席は外部からの学生を受け入れることになっています。
応募方法
フランスのバカロレア取得及び、取得見込みの方は、プラットフォーム上で登録して下さい。
2022年3月29日まで
外部からの登録は、上記 ENSAD 公式サイトを参照して下さい。
登録費用と試験の流れ
2022年度は、53ユーロです。
学校からの課題は、2022年4月8日12時(パリ時間)にウェブサイト、およびソーシャルネットワークでオンライン公開されます。
2022年4月25日に、入学審査に参加する有資格者(約350名)を選択、通知。
2022年5月2日から、実技と入学審査委員会との面接がありますので、最低限のフランス語の知識が必要です。
実技4時間、面接所要時間20分
憧れの東京芸術大学で学ぶチャンスあり!
4年生のカリキュラムに組み込まれている、提携学校で研究(通常1学期間)することを
強制ではありませんが、学校側は奨励しています。
この提携学校のリストの中に”東京芸術大学”があるのです。
日本でも、入学することが難しいと言われている東京芸術大学で研究できるなんて、
素晴らしい!
日本は、6つの学校がENSADと提携
– Tokyo University of the Arts; GEIDAI, Tokyo, Japon
– Bunka Gakuen University Tokyo, Japon
– Kyoto university of Art and Design, Kyoto, Japon
– Tama University Tokyo, Japon
– Kyoto City University of Arts – KCUA, Kyoto, Japon
– Asagaya College of Art & Design, ASABI, Tokyo, Japon
希望する国で研究するチャンス!
各国の提携学校のリスト