フランスでは、ガソリンの高騰を受けて、
最近、気になってしょうがないのは、
ガソリン E85 (バイオエタノール燃料)を使用することができる車の宣伝。
そこで、E85 対応のエンジンを搭載したフォード「KUGA クーガ」のサイトを見てみると、
ガソリンE85を使用できて、しかもハイブリッド車!
今のフランスの状況に合った、経済的で環境に配慮された車とのこと。
多分、ガソリンがここまで高騰しなければ注目されなかった車だったと思いますが、
現在のニーズに適応している車として、注目を浴びています。
フランスの給油所に設置し始められている「スーパーエタノール E85」を使用するには、
E85 対応の車を購入するか、
E85 に適合したガソリン車を選び、認可されたボックスを設置しなければなりません。
そこで今回、E85 の記事が掲載されていた新聞を読んで、まとめてみました。
スーパーエタノール「Superéthanol E85」とは?
最近、給油所で見かけるようになった、「Superéthanol E85」。
この燃料は、15〜35%しかガソリンが使われていません。
基本的には”エタノール”つまりアルコールで構成されているのです。
その50%はテンサイ(上記写真)から、そして残りは小麦やトウモロコシから生産されているとのこと。
なので、E85と表示されているのは、85%がエタノールということになります。
フランスで急速に普及
例えば、ガソリン「SP95-E10」は、1リットルあたり平均1.97ユーロに対し、
「E85」は、1リットルあたり平均0.94ユーロで販売されています。
比べてみると、約1ユーロの差があるのです!
この違いは、エネルギーにかかる税金に関係しており、「E85」が1リットルあたり12セント「SP95-E10」は、66セント、
このように、「E85」の税金はとても低いのです。
エタノールで走れる車は?
フォード車を中心に、ジャガーやランドローバーは、「E85」を給油できるガソリン車を提供しています。
また、すでに走行している車に”公認ボックス”を取り付けることも可能です。
しかし、2000年以降に製造されたガソリン車のみが対象。
このようなボックスの設置は、2017年の政令以降、合法となっており、
4つのメーカー(Biomotors、Flexfuel、Borel、eFlexfuel)が国から認可されています。
設置費用は、どのくらいかかるの?
平均1,000〜1,500ユーロ(13万5千円〜20万円)です。(1€=135円)
1万キロから1万5千キロで採算が取れるとしています。
ボックス設置後、車検証の書き換えが必要で、
その際、管理費として約14ユーロ(5,500円)かかります。
保証はどうなっているの?
ボックスの設置後、燃料と接触する”車のエレメント”は、
ボックスメーカー側の保証となります。
車のエレメントとは?
オイルを清浄化し機械を正常な状態に保つ役割を担うもの。
ガソリンが高騰している中、格安な新ガソリン”スーパーエタノール E85”
CARBURANT | PRIX MOYEN AU LITRE |
Diesel | 2,09€ |
Sans Plomb 95 (E5) | 2€ (270円) |
Sans Plomb 95 (E10) | 1,97€ |
Superéthanol (E85) | 0,94€ (127円) |
GPL | 0,98€ |
(1€=135円)
E85を給油できる車に買い替えるか、ボックスを取り付けるか、
悩むフランス人達が増加しています。