フランスのノルマンディー地方の
グラング(Grangues)教会とサン・ロック(Saint Roch) の泉は、
人が途切れることなく水を汲みに来る泉と言うことで、
行ってきました。
うわさ通りで、空の瓶を持って慣れた手つきで、みんな水を手際よく入れています。
よくここへ、水を汲みに来ているんだろうなぁと感じました。
サン・ロックのこの泉の水は、百日咳にも効くと言われています。
サン・ロックの泉
なぜ?サン・ロックは、怪我した足を見せ、犬を連れているのか
サン・ロックといえば、その姿は、帽子をかぶり、巡礼の杖を持ち、怪我をした足を見せ、その横には、いつも犬がいます。
なぜか、気になりませんか?
サン・ロックは、ローマへの巡礼の旅に出ます。
旅の間、当時ヨーロッパを襲っていたペストの犠牲者のケアに献身し、
ただ祈り、触れるだけで多くの病人を治する事ができたのです。
しかし、自らペストに感染し、他の人に感染させないように近くの森に引きこもります。
彼は一命を取り留め、天使によって太ももの水疱を治療、
そして、忠実な犬が盗んだパンを毎日運び傷を舐めてくれたおかげで、
早く回復できたことから、このような姿でサン・ロックは表現されます。
奇跡的に治癒したサン・ロックは巡礼を続け、
今日では、巡礼者、病人、動物の守護聖人となっています。