パリのノートルダム・ド・ロレット教会(L’église Notre-Dame-de-Lorette)は、
19世紀に新古典主義建築で建てられた、
歴史的建造物に指定されている、パリ9区にある教会です。
モンマルトルの丘の上にそびえ立っているサクレクール寺院をバックに、
歴史ある建築物が同時に一望でき、絶景を楽しむことができます。
モンマルトル方面へ観光する時に、行ってほしい、おすすめの教会です。
ノートルダム・ド・ロレット教会
ラフィット通りに面して建つこの教会は、ギリシア建築にみられる、
4本のコリント式の柱に支えられ、
その上の三角形のペディメントには、彫刻家ルブッフ・ナンテュイユの、
聖母マリアとその子供の両脇に6人のひざまずいた天使が描かれています。
ペディメントの下に、教会のタイトル
「Beatae Mariae Virgini Lauretanae(ロレットの聖母マリアに捧ぐ)」と、
読み取ることができます。
ギリシア建築
出典: https://www.hasegawadai.com
屋根には神学的美徳を表す3体の像があります。
2人の子供を連れた「慈愛」(中央)、海軍の錨を持った「希望」(左)、聖杯、聖体、福音書を差し出す「信仰」(右)、
それぞれ、レイティエ、ルメール、フォヤティエによって彫刻されたものです。
豪華で、美術館のよう!
内部は、驚くほど豪華で、色彩豊かなの装飾が施されているのです!
ギリシア建築にみられる、イオニア式の柱が並ぶ身廊、
上を見上げると、イタリア・ルネッサンス様式の
木彫りの箱のような「コファー天井」で覆われています。
中央のコファーは、聖霊の鳩を見ることができます。
他にも、マリアのアナグラムとマリアのバラとロゼットや、
素晴らしい、金色の背景にピコの「聖母マリアの戴冠」の壁画もあります。
(2013年に修復済み)
美術館のような教会なのです。