フランス発祥の「マドレーヌ」と工場見学 - タラソテラピー&ライフ

フランス発祥の「マドレーヌ」と工場見学

bj マドレーヌ

フランス発祥の焼き菓子、ホタテ貝のかたちをした「マドレーヌ」をご存知ですか?

朝食やおやつに、今でもよく食べられているマドレーヌ。

今回、マドレーヌを生産している工場「ビスキュイトリー・ジャネット Biscuiterie Jeannette」へ見学に行ってきました。

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オーガニック 「ジャネット」のマドレーヌ

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フランスでポピュラーな女性の名前”マドレーヌ”

マドレーヌの発祥には、義理の息子であるルイ15世からロレーヌ公国を与えられた、元ポーランド王で美食家のスタニスラス・レシチンスキー(Stanislas Leszczynski)が関わっています。

実は、スタニスラス公爵は、ブリオッシュをラム酒に浸して作る「ババ」を作らせた公爵として有名です。

Les meilleurs babas au rhum de Paris
Pas si facile que ça de trouver un bon baba au rhum dans la capitale. Comme d'autres gâteaux à l'alcool, il est un peu victime de l'air du temps où ce genre app...
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Stanislas Leszczynski

このスタニスラス公爵は、フランスのグラン・テスト地方のあるコメルシー城(Commercy)で、いつものように晩餐会を開きます。

しかし、スタニスラスの料理人は、喧嘩がもとでデザートを作らずに出て行ってしまいます。

その時、この料理人の代わりに、マドレーヌ・ポールミエ(Madeleine Paulmier)が、シンプルなバターケーキのレシピでホタテ貝のかたちの焼きお菓子を作ったのです。

スタニスラス公爵は、招待客から好評を得たこの焼き菓子に、マドレーヌ・ポールミエの名前をとって「マドレーヌ」と名付けます。

その後、1874年11月13日の県令により、駅のホームでマドレーヌを販売することが許可されて以来、コメルシーの銘菓として販売されるようになり、広まっていきました。

フランス文学 小説家マルセル・プルーストとマドレーヌ

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MARCEL PROUST

「マドレーヌ」は、マルセル・プルーストが1913年から1927年にかけて発表した『À la Recherche du temps perdu(失われた時を求めて)』で、さらに有名になっていきます。

この作品の中で、”紅茶に浸したマドレーヌの香りと味が、突然記憶を呼び起こし、忘れ去られた子供時代の記憶がよみがえる”と書かれています。

マドレーヌによって、記憶の奥底から遠い昔の感情や記憶を呼び覚ますことを表現し、人々に共感を与えます。

そして、この作品がきっかけとなり、マドレーヌがフランス菓子として定着していきます。

 

ある匂いを嗅ぐと記憶がよみがえる、この現象を精神医学的に「プルースト現象」あるいは「プルースト効果」と呼びます。

マドレーヌ工場を見学

1850年に、ピエール・モリエ(Pierre Mollier)氏によって、「ビスキュイトリー・ノルマンド Biscuiterie Normande」の工場がフランス、ノルマンディー地方のカーン市に設立されます。

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ホタテ貝の型に流し込まれたマドレーヌの生地

このビスケット工場は、ノルマンディー産の高品質な原材料を使った菓子を作っていきます。

1900年に、パリで開催された万国博覧会で銀賞を受賞するなど、ビスキュイトリーの品質はすぐに認められ、数々の賞を受賞します。

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焼きたてのマドレーヌ

1925年、ルシアン・ジャネット(Lucian Jeannette)は、ピエール・モリエ(Pierre Mollier)とアルベール・ボワセル(Albert Boissel)と共同経営し、拡大していきます。

1951年~1985年に、この工場をヴィンション兄弟(レイモンドとジャン)に売却し「ビスキュイトリー・ジャネット Biscuiterie Jeannette」と改名します。

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ビスキュイトリー・ジャネット

そして、ロレーヌ地方(現在のグラン・テスト地方)の特産品であったマドレーヌの製造を開始します。

その当時、スーパーマーケットの登場により、マドレーヌの工場は黄金期を迎えます。

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出荷前のマドレーヌ

2013年12月、消費者が求める食文化に遅れをとっていたビスキュイトリー・ジャネットのマドレーヌは倒産に追い込まれます。

しかし、150年以上の歴史を持つ先祖代々のノウハウを守るために、参加型のプロジェクトファイナンスを開始します。

2,000人以上が出資し、150人以上が株主となったのです。

銀行や各分野の企業からも支援を受け、生産工場の取得や活動再開に必要な機械の購入に十分な予算を確保することに成功します。

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マドレーヌの箱詰め

フランスのデザート業界の世界チャンピオンでもあるフィリップス・パーク(Philippe Parc)氏も参加し、品質の高い数々のレシピを開発します。

Jeannette, une madeleine "made in France"
La madeleine "Jeannette" était en péril. Des ouvrières de l'atelier qui les fabriquaient ont réussi leur pari : sauver sa production.

そして、ビスキュイトリー・ジャネットは、再び活動を再開します。

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現在、消費者のニーズに答えたオーガニックのマドレーヌや季節に合わせたマドレーヌを提供するようになり、再び人気を得ています。

この工場では毎日1トンのマドレーヌが生産されています。

ハローウィンやクリスマスに「マドレーヌ」

私もよくマドレーヌを購入しています。

このインスタのハローウィンのマドレーヌはプレーン味で、8個入りで6ユーロ(780円)、ネットで注文できます。

まだ、販売されていませんが、クリスマスのためのマドレーヌもお薦めです!pack季節ごとにオリジナルな商品が販売されています。

品質や味にこだわっているジャネットのマドレーヌは、マドレーヌ本来の美味しさを体感することができ、感動すること間違えなしです!

ジャネットのマドレーヌ レシピ (6 人分)

材料

  • Farine 小麦粉 125g 
  • Beurre 無塩バター 25g 
  • Sucre en poudre ou sucre semoule 砂糖 125g 
  • Oeuf 卵 2 個
  • Sel ou sel fin 塩 ひとつまみ
  • フレーバーはお好みで選択して下さい。:オレンジの皮、レモンの皮(小さじ1)、バニラ、オレンジブロッサム

作り方

  1. バターを溶かします。
  2. 軽く泡立つまで卵を泡立て、小麦粉、砂糖、塩、お好みのフレーバーを小さじ1杯入れて混ぜます。
  3. 木べらで手早く混ぜ、溶かしたバターを加えてよく混ぜます。
  4. 涼しい場所で1時間ほど生地を休ませます。
  5. オーブンを150℃にセットします。
  6. マドレーヌ型にバターと小麦粉を塗り、生地を型に入れます。
  7. オーブンで、約15~20分焼きます。
  8. オーブンから出したらすぐにマドレーヌを取り出し、そのまま冷まして出来上がりです!

 

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Bon appétit !

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