先日、フランスの新聞に、「6月下旬の日本の猛暑について」の記事が掲載されていました。
フランスは、6月中旬に40度を超える猛暑を記録したことをブログでお伝えしたばかり、
日本も1875年以来の”最悪の暑さ”を記録したとのこと。
私は、お気に入りのブロガーさん達の記事で、
日本の猛暑や節電を呼びかけていることは、知っていましたが…
今回、フランスの新聞の記事の中では、
日本の電力の供給力不足が問題視されていました。
フランスの猛暑については、コチラから
フランスの新聞より 一部抜粋
フランスの新聞によると、
日本は、暑さのため節電を余儀なくされており、
停電のリスクを回避するため、政府は6月28日(火)に電力不足警報の発令を延長。
節電するために、デパートのエスカレーターを止めたり、真っ暗な東京スカイツリーだったり、残業が制限されたりしている。
この警報は、電力会社の安全予備力が5%を下回るか、
3%を下回る恐れがある場合に発令され、
この値を下回ると、停電の危険性が高くなるとのこと。
今回、6月27日(月)の午後に3.7%まで低下したため電力不足警報を発令。
東京電力によると、気温が1℃上昇すると、電力需要が1.5ギガワット増加すると計算…。
世界第2位 フランスの原子力発電量
フランスでは、車で旅行していると、上記写真のような風景をよく見かけます。
実は、原子力発電所が、至るところにあるのです。
【2019年】原子力発電量 | |||
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順位 | 国名 | 単位:TWh | 注 |
1 | 米国 | 809.41 | |
2 | フランス | 382.40 | |
3 | 中国 | 330.12 | |
4 | ロシア | 195.54 | |
5 | 韓国 | — | |
6 | カナダ | — | |
7 | ウクライナ | — | |
8 | ドイツ | — | |
9 | 日本 | — | |
10 | スウェーデン | — |
岸田首相は、G7首脳会議後の記者会見で、
安全性が確保される限り、原子力発電を最大限活用し、
日本への電力供給を十分に確保するために全力を尽くすと述べました。
2011年3月11日の津波による福島原発事故以来、日本のほとんどの原子力発電所が停止しているとのこと…。
フランスの原子力発電量は、世界第2位。
ちなみに、うちの家のエネルギーは、オール電化です。
フランスの原子力発電量は、世界第2位にもかかわらず、
2021年11月9日にフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、
原子力発電所を更に新設する意向を表明しました。
第3世代のEPR(Evolutionary Pressurized Reactor、進展型加圧水型炉)を採用し、
SMR(Small Modular Reactor、小型モジュラー炉)1基の建設を発表。
黒潮を利用して発電「海龍(かいりゅう)」
日本は、風力発電は国土の特殊性から設置が難しく、
海上に設置する太陽光発電や浮体式風力発電は、天候や台風の影響を受ける難点があります。
そこで、
周囲を海に囲まれ、世界でも有数の強さを誇る黒潮の流れを利用して発電できるシステムを開発中とのこと。
日本の株式会社IHIがNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)を中心に、
開発された機械「海龍(かいりゅう)」は、長さ20メートルの3本の円筒形の構造物の中央に、
変圧器・送電機が配置され、その両側に発電機、そして高さ11mのタービン2基が配置。
「海龍」は外洋で向きを変え、潮流の強い方向を検知するため、
最大限のエネルギーを得ることができるそうなのです。
現段階では、弱電流は、すでに合計100キロワットの出力に成功していますが、
3.6メガワットの風力発電機に比べれば、まだまだ微々たるもの…。
フランスは、なぜ電気自動車の生産に積極的なのか?
コチラから