雨が降っても傘をさす人が少ないフランス。
一般にフランスでは、雨が降るとレインコートを着たり、服のフードをかぶって移動します。
日本に比べると傘の使用率がとても低いと言えます。
しかし、1964年のフランス映画『シェルブールの雨傘』(Les Parapluies de Cherbourg) は、世界的に有名!
しかも、フランスでは、あまりニーズがないので、
”傘の製造会社は存在しない”と思いがちですが、
実は、高品質でハンドメイドの傘を作っているメーカーが結構あります。
今回は、ノルマンディーにある、
生涯保証付きで、持続可能、そして環境に配慮した傘を作っている「H2O Parapluies」のアトリエへ行ってきました。
アトリエ「H2O Parapluies」
折りたたみの傘もあります。
アトリエは、一階とニ階にあり見学できます。
メリー・ポピンズの傘をイメージ
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2021年の年末に、ミス・フランス2022の選挙がありました。
そのステージで使用する傘を急遽受注したとのこと。
この時のテーマ「メリー・ポピンズ」をイメージして、
オウムのハンドルなどを取り入れた新しいモデルの傘を、
3週間足らずで完成させたのがコチラの傘です。
特許を取りたいくらいスゴい!「防風傘」
ここのアトリエでは、台風などの強風でも、折れにくくて壊れにくい傘を作っています。
風の負荷をかなり軽減できるように設計され、エレガントに仕上げられた傘。
チュールでできた通気性の良い布地を傘の内部に配置(上記写真)、
傘の生地を2枚重ねて、防水性を保証したデザインになっています。
ネット注文することができます。
下記のサイトからアクセスして下さい。(英語可)
自分好みの傘にカスタマイズしてみませんか?
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猛暑対策に!
日傘もあります。
ハンドメイドなので、簡単にカスタマイズ可能。
傘の柄は、革製、竹製、木彫り製(犬の頭、アヒルの頭など)の豊富なデザインから選ぶことができます。
また、オリジナルの刺繍を施すこともできるので、
傘にイニシャル、または名字や名前など入れてもらうことができます。
世界でたった一つのフランス製の傘を作ってもらえるのです。
雨の日に自転車に乗るならコレ!
雨の日、”片手に傘、片手にハンドル”で自転車に乗っている人をよく見かけます。
フランスでは、自転車は歩道ではなく車道を走るのでとっても危険。
そこで、おすすめなのが傘クリップと自転車用傘スタンド。
交通安全を確保できます。
アイデア商品がいっぱいのお店なのです。
今回、発明商品の傘の特許を申請していますか?と訪ねてみました。
店員は、
例えば、ネスプレッソは、かなりの数の特許を申請して防衛してきましたが、
基本特許が2012年に切れ、結局、他のメーカーからコピーされ、現在に至ります。
イタチゴッコなのです。