あの皮のサクサク感とスパイスがたまらなく美味しいサモサ!
サモサの起源は、ペルシア文化の強い影響を受けた中央アジアから中東にかけて広まった料理と考えられています。
その後、13-14世紀頃にインドに伝わり、インド料理の一つとして世界で大人気のサモサが登場します。
もちろん、フランスでも簡単に作ることができて、食べやすいサモサは、根強い人気があります。
そこで今回は、フレンチスタイルのサモサの作り方をご紹介します。
フランスのサモサは、マグレブ料理には欠かせない 「ブリックペーパー」(フォイユ・ド・ブリック feuilles de brick )を使って作ります。
ブリックペーパーは、塩味と甘味の両方のレシピに使用することができます。
日本で言う「春巻きの皮」に似ています。
小麦粉、水、オイル、塩から作られているブリックペーパーは、焼くと軽くてサクサクとした食感があり、生地は、とても薄く、直径30cmほどの円形です。
一般のスーパーで安くで簡単に購入することができます。
オーガニックのブリックペーパーは”値段が5倍”しますが、添加物が入っていません。
また、自宅でも、時間さえあれば簡単に無添加のブリックペーパーが作れます。
ブリックペーパーのレシピ
材料
- 小麦粉 1cup
- コーンスターチ又はデュラム小麦(スムル) 1cup
- オイル 大さじ1杯
- 塩 小さじ1杯
- 水 2cup
材料を混ぜて、クレープのように薄く焼くだけです。
マグレブ料理
マグレブ料理とは、アルジェリア、リビア、モーリタニア、モロッコ、チュニジアの国々で構成される地中海沿いのアフリカ北西部のマグレブ地方の料理のことです。
フランス植民地時代の影響を深く残し、トルコ帝国時代から加わったアラブの文化が混ざったマグレブ料理は、スパイスをたくさん使います。
クスクス、タジン、パスティーヤなどの料理をクミン、ジンジャー、パプリカ、シナモン、サフランなどのスパイスで味付した料理が有名です。
ブリックペーパーのカロリーと栄養価
ブリックペーパーは、低脂肪で、主に複合糖質(小麦粉に含まれる)を摂取することができます。
複合糖質は、エネルギーを徐々に体に放出し、血糖値の上昇を防ぐ働きをします。
また、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウムなどのミネラルや、食物繊維、ビタミンB9を含みます。
しかし、小麦粉を使用しているため、
グルテン不耐症の人にはこのブリックペーパーの代わりにライスペーパーを使用することをオススメします。
ブリックペーパー 100gあたりの栄養価
- タンパク質 7g
- 炭水化物 60g
- 脂質 1,5 g
- カロリー 280kcal
フレンチ・サモサの作り方
材料
ブリックペーパー8枚(16個分)
- じゃがいも 大2個
- 茄子 1本
- パプリカ 1個
- ズッキーニ 1本
- クミン スパイス 少々
- カレー スパイス 少々
- ガーリック 少々
- 醤油 少々
- 塩 少々
- 胡椒 少々
- 卵 1個(皮のノリとして使用)
作り方
1、オーブンを180℃にセットします。
ブリックペーパーをハサミで半分に切って置きます。
2、ナスに切り込みを入れ、醤油を塗り、ガーリックをふりかけてオーブンで火が通るまで焼きます。
パプリカも半分に切り、種を取って、皮に焦げ目がつくまで一緒に焼きます。
3、じゃがいもを小さくさいの目に切りゆでます。この時、ゆですぎないようにしましょう。
4、ズッキーニを小さく切り、醤油とガーリックで味付けし、キッチンペーパーで水分を取りのぞきます。
5、パプリカの皮に少し焦げ目のついたら取り出して、皮をむきます。そして、細かく切ります。
5、火を通した野菜類を混ぜます。そこへ、クミン、カレーなどのスパイスを入れます。(お好みでどうぞ)そして、塩コショウを加えて混ぜます。
6、ブリックペーパーに具を入れます。
7、焼き色がつくまで、両面を香ばしく焼きます。
出来上がりです。
自分の好きな具を入れて楽しんで下さい!
チョコレートとバナナも相性のいいスイーツサモサになります。
このレシピは、皮のノリとして使った、卵を”小麦粉を溶かした水”で代用すれば、ヴィーガン、ベジタリアンの方でも食べれるサモサになります。