フランスは、秋(10月末頃)から診察料が、1.50ユーロ値上げされ、
現在の25ユーロに対し、26.50ユーロ(約3,860円 1€=146円4月末現在)になります。
また、眼科などの専門医の診察料は、31.50ユーロ(約4600円)になります。
フランスに住み始めて、20年以上、
過去を振り返ってみると、約50%も診察料が高くなっています!
6年ぶりの料金改正
出典: https://www.leparisien.fr/
イギリスのウェルズに住んでいた時は、受診料は無料だったため、
フランスは、医療費が高いなぁと思っていました。
しかし、ヨーロッパの中では、診察料は低い方なのです。
ドイツ、イタリア、オランダでは、診察料は平均して65ユーロから78ユーロ、
フランスで徴収される診察料は、秋から26.50ユーロ、
なのでフランスの医師は、年俸が低いのでは?と感じますが、
実は、フランスの医師は、副収入の恩恵を受けています。
例えば、主治医のシステム(médecin traitant)
* フランスは、自分の医者を決めるシステムになっている。
このシステムのおかげで、医師たちは、健康保険所から報酬が支払われており、
この収入は、年間平均5,000ユーロ増収されているのです!
診察料が低くても、フランスの医師は、他のヨーロッパの医師と比べると年俸が高く、
恵まれている方です。
補完する保険 (mutuelle ムッチュエル)
日本の医療保険の種類
大分類 | 小分類 | 被保険者 | 保険者 | 給付事由 | |
民間医療保険 | 終身医療保険 | 保険会社の加入条件を満たせば、誰でも契約可能 | 保険会社 | 保険会社の規定によるが、治療を目的として病気・ケガで入院・手術した場合 | |
定期医療保険 | |||||
女性保険 | |||||
引受基準緩和型保険 | |||||
公的医療保険 | 1.健康保険 | 健康保険組合 | 常時700人(同業を集めた場合は3,000人)以上の加入者となる企業の従業員 | 健康保険組合 | 業務以外の病気・ケガ、出産、死亡 |
全国健康保険協会 (協会けんぽ) |
健康保険組合に加入していない企業の従業員 | 全国健康保険協会 | |||
2.船員保険 | 船員 | 全国健康保険協会 | |||
3.共済組合 | 公務員、私学教職員 | 各種共済組合 | 病気・ケガ、出産、死亡 | ||
4.国民健康保険 | 自営業、退職者など (1~3の未加入者) |
市区町村 | 病気・ケガ、出産、死亡 (退職者は、病気・ケガ) |
フランスの「Mutuelle」は、公的保険を補完する民間保険です。
私の場合、企業が決めた Mutuelleに加入しています。
昔は、Mutuelleのおかげで、診察料は、前払いしますが全額戻ってきていました。
しかし、現在は、* 1ユーロの手数料は自己負担となっています。
(内訳は、公的医療保険(70%)+補完するMutuelle(30%)=100% * -1ユーロ)