今テック界隈で最もアツい注目を集めている、可愛い「アヒル」ロボットについてご紹介します。
先日、2026年10月、半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)が開催したカンファレンスで、
CEOのジェンスン・フアン氏がステージでこのロボットを披露し、
世界中で大きな話題となりました。
その名も、「Microduck(マイクロダック)」。
フランス生まれのキュートなアヒル型ロボット!
実は見た目の可愛さとは裏腹に、
AIとロボット工学の未来をひっくり返すほどの革命的な存在なんです。
しかも、お値段は、衝撃の399ドル!
アヒル型ロボ「Microduck」で、NVIDIAとHugging Faceが仕掛ける“物理AI”の未来とは?
Microduckは、フランスのボルドーを拠点とする「Pollen Robotics」が開発した、
オープンソースの二足歩行ロボットです。
まずはその驚きのスペックを見てみましょう。
- サイズ・重量: 高さ約25cm、重さは800g未満(片手で軽々持てるサイズ感)
- ギミック: 15個のモーター、カメラ、LiDAR(深度センサー)、2つのIMU(慣性計測装置)を搭載
- クチバシが「手」になる: パカパカと動くクチバシはクランプ(ピンセット)になっており、物を拾うことができます。
初期の2万台は2026年のクリスマス前に発送される予定です。
「フランス生まれ」なのに、なぜNVIDIAが発表したの?
フランスのスタートアップが作ったのに、なぜNVIDIAが発表しているの?
と疑問に思った方も多いはず。
実はここには、ここ最近のテック界の超巨額買収劇と最新AI技術が深く絡み合っています。
NVIDIAファミリーへの電撃加入
Microduckを開発したPollen Roboticsは、
AIの民主化を率いるユニコーン企業「Hugging Face(ハギングフェイス)」の傘下でした。
しかし、2026年9月にNVIDIAが、そのHugging Faceを約129億ドル(約2兆円)で
買収することに合意。
これにより、彼らは実質的に「NVIDIAグループ」の一員となったのです。
バーチャル空間で1万回コケて強くなるAI
Microduckの最大の特徴は、「シミュレーションによる強化学習(Sim-to-Real)」です。
本物のロボットで歩行の練習をさせると、転んで壊れてしまいますよね。
そこで、NVIDIAの強力なシミュレーションプラットフォーム(Isaac LabやOmniverse)を使い、
バーチャル空間上の「デジタルの双子(デジタルツイン)」に
数千・数万回もの歩行訓練をハイスピードで課すのです。
バーチャル空間で完璧に歩けるようになった「脳(AIモデル)」を、
そのまま399ドルの実機にダウンロードする。
だからこそ、この安さで驚くほどスムーズに動くのです。
399ドルで何ができる?驚きの身体能力
- アヒル特有のペタペタとした歩行・走行
- 押されても耐えるバランス感覚(転んでも自力で起き上がります)
- クチバシで物を拾い上げて、箱に片付ける
- ボールをキックする
- さらに、ローラースケートを履いて滑る
中国製の安価なプロセッサが使われています。
今回、NVIDIAが「うちのAIソフトウェア(Isaac)さえあれば、
安価なハードウェアでもここまで高度に動かせるんだ」ということを
世界に証明したわけです。
