今シーズン最後のうちに実ったさくらんぼで、フランスのリムーザン (Limousin) 地方の伝統菓子「さくらんぼのクラフティ」を作りました。
「さくらんぼのクラフティ」の由来や作り方をご紹介します!
「さくらんぼのクラフティ」
作り方は、材料を混ぜて焼くだけ!
至ってシンプルなので簡単に失敗なく作ることができます。
もちもちっ♥とした食感がたまらない、「フラン Flan」のようなお菓子です。
「フラン Flan」
中世に初めて登場したフランスの伝統菓子「フラン Flan」。
昔から伝わるのフランスの「フラン Flan」は、牛乳や卵などをタルト生地に流して焼いたお菓子でした。
その後、各地方の特徴をいかした様々なフランが広まっていきます。
「プルーンのファーブルトン Far breton aux pruneaux」
もちもちっ♥とした食感がたまらない、「フラン Flan」のようなお菓子と言えば、「ファーブルトン」ではないでしょうか。
フランスのブルターニュ地方に古くから伝わる伝統菓子です。
「フラン」、「クラフティ」と「ファーブルトン」の違い
•「フラン」は、タルト生地に牛乳、卵、+少量のコーンスターチ(昔は粉類を加えませんでした)を加えて焼き上げたお菓子。
•「クラフティ」は、小麦粉、牛乳、卵、そしてさくらんぼなどの果物を加えて焼き上げたお菓子。
•「ファーブルトン」は、小麦粉、牛乳、卵、ブルターニュ料理には欠かせないバター、そしてプルーンなどのドライフルーツを加えて焼き上げたお菓子。
リムーザン地方と「クラフティ」の由来
クラフティ(Clafoutis)という名前は、オック語の clafotís から来ていますが、これは「満たす」という意味の動詞 clafir または claufir に由来します。
クラフティは食べごたえのある、重いお菓子なので、”お腹を満たす”と言うことでクラフティと呼ばれだしたのかも知れません。
このお菓子の発祥の地である旧リムーザン地方では、クラフティを「ミリアール」または「ミラール」とも呼んでいます。
さくらんぼの品種「モンモランシー」
旧リムーザン地方では一般に、品種「モンモランシー」を使ってクラフティを作ります。
「モンモランシー」は、「サワーチェリー」と言う名前で日本でも果樹苗が売られています。
色は鮮やかで、品種によって茎が短かったり長かったりします。
皮は非常に薄く、果肉は柔らかく、果汁は無色でわずかに酸味があり、アントシアニンが豊富に含まれています。
また、食用や保存用(ジャムやブランデーなど)にも適しているさくらんぼです。
「さくらんぼジャムの作り方」の記事は、コチラから
「さくらんぼのクラフティ」の作り方
材料
クラフティ生地 型(∅26cm)
- 小麦粉 少々(型用)
- 無塩バター 少々(型用)
- 小麦粉 130g
- 砂糖 50g
- 卵 3個
- 牛乳 300ml
- バニラ 少々
- 塩 少々
- さくらんぼ 400g
- 砂糖 50g(さくらんぼ用)
- レモン汁 少々(さくらんぼ用)
- 粉砂糖 少々(デコレーション用)
作り方
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クラフティ生地ができました。 | |
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完成