フランスでは、2022年7月7日木曜日の授業終了後から夏休みが始まり、
9月1日木曜日から新学期が始まります。
一般に、新学期を迎えるために、
学校から事前に用意しなければならないノートのサイズなどが記載された”リスト表”が通知されます。
このリスト表を見ながら、夏休みの間、各自お店で必要なものを購入するのがフランスの習慣となっています。
この時期になると、多くのスーパーが”文具屋”のようになり、ノートやボールペンなど様々な文具を数多く取り揃え、大安売りを始めます。
私もこの期間を利用して、一年分のテープやノリなど、必要な文具を買いだめしています。
また、人気のキャラクターがデザインされた、
ランドセルやふで箱もあり、よりどりみどりなのです!
フランスのランドセル
フランスでは、ランドセルのことを「カルターブル Cartable」と言います。
小学生の子どもたちを見ると、”同じカルターブルを持っている子どもがいない”と感じるほど、
たくさんの種類のカルターブルがあります。
また、毎年カルターブルを買い替える子どももいれば、何年も同じカルターブル使用する子どももいたり、自由なのです。
私は、日本のランドセルに憧れて、カルターブルの老舗「タンス Tann’s」の日本のランドセルのようなカルターブルを購入しました。
フランスでは、おもに長方形の形のカルターブルなので、このカルターブルはとっても珍しいカルターブルです。
フランスのレンヌに本社を置き、44年歴史を持つ「タンス Tann’s」。
小学生(6~10歳)向けのカルターブルでは、フランスでトップクラスのシェアを誇っています。
カルターブルの種類
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トロチネット(キックスケーター)で学校に通う子ども達をよく見かけます。
人気な形は、長方形のカルターブルやキャスター付きカータブル
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キャスター付きのカルターブルは、背中に負担をかけないので便利ですが、小学生は片側で荷物を引っ張るため、背中のねじれを起こすことになります。
また、階段の上り下りの際には、カルターブルを持ち上げなくてはなりません。
しかし、キャスター付きのカルターブルは、片側から正しく引いて持ち運べば、メリットがあります。
フランスのカルターブルの平均重量は8.5kg!
2013年に行われたFCPE(Fédération des conseils des parents d’élève)による全国調査(CM1、CM2、6e、5eの小学生が対象)によると、
フランスの生徒のカルターブルの平均重量は8.5kgで、子どもの体重の約2割に相当するとのこと!
この事は、以前より問題視されており、
2008年に、アカデミー学長、アカデミー検査官、国民教育部局長、学校長宛に、願い書を申請しています。
ランドセルの重さは、子どもたちの公衆衛生上の問題となります。
腰痛予防の一環として、今すぐ学校側にこの問題を取り上げてもらい、
具体的な解決策を見つけることをお願い致します。
中・高校生に人気のカルターブル
中・高校生に人気のカルターブルは、「イーストパック Eastpak」!
ほとんどの学生が、丈夫で長持ちするイーストパックを使用しています。