現在のフランスの経済は、私の好きなフランスの作家プルースト風に言えば、
「失われた時」ではなく、「失われた富」を求めて…
今後どうなっていくのでしょうか?
かつては欧州の中でも、経済的に恵まれていたフランスですが、
現在、身動きが取れない状態に至っています。
フランスの作家プルーストについてはこちらの記事をご覧ください。

欧州隣国より貧しいフランス
2024年のINSEE(フランス国立統計経済研究所)の判定(2026年初頭に確定)では、
平均的なフランス人は、今や欧州の隣国よりも貧しくなっている
という判定がなされたのです。
1980年には1人あたりGDPが欧州平均を20%上回っていましたが、
2026年には平均を6%下回る水準にまで落ち込みました。
この衰退の背景には、教育水準の崩壊、労働時間の不足、
そして労働生産性の低下が挙げられます。
さらに、イノベーション(技術革新)を軽視した予算配分の選択が、
これらの問題をより深刻なものにしています。
フランス経済 GDP

一人当たりGDP(国内総生産)は、私たちの生活水準を示す「健康診断書」のようなもの。
INSEE(フランス国立統計経済研究所)およびOECDの専門家によるデータをご紹介します。
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1人あたりGDP:フランスは3年連続で欧州連合(EU)平均を下回る水準に留まっています。
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歴史的推移:1980年には平均を20%上回っていたのが、2026年には-6%まで転落しました。
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仏独対決:1975年には対等だったライン川の向こう側、ドイツとの生活水準の差は、今や11%にまで広がっています。
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ポーランドの脅威:ポーランドが歴史的な「レモンターダ(大逆転)」を見せています。2000年には60%あった富の格差は、現在わずか20%に。あと5年もあれば肩を並べると予測されています。
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教育格差の拡大:フランスは学習到達度調査(PISA)で世界13位から26位へと急落しました。
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停滞する生産性:かつては効率性のチャンピオンでしたが、時間当たりの生産性で世界7位から14位へと順位を下げています。

