先日、お礼に2本のバラの花をいただきました。
その時、”このバラ知ってる?”と聞かれたので、
”赤いバラでしょ?”と答えたら、
ただの赤いバラではなく、
枯れない「永遠のバラ Une rose éternelle」なんですよ。
って!
プラスチックでも、ドライフラワーでも、造花でもない、
本物のバラの花と言うのです。
「永遠のバラ Une rose éternelle」
フランスでは、フレール・スタビリゼ (Les fleurs stabilisées)とも呼ばれています。
英語で、プリザーブド・フラワー(Preserved flowers)
本物のバラから茎を取り除き、特殊な薬液で花の自然なサイクルを止め、
枯れを防ぐために、水分を抜いたバラのことです。
水や日光なしで何年も、
その美しさを保ち続けることができるそうなのです。
3月14日は、「ホワイトデー」
フランスには、ホワイトデーは存在しません。
日本と比べてみると、
フランスの2月14日の「聖バレンタインデー」は、日本とは逆に男性から女性へ愛情表現と共にプレゼントや食事をします。
フレゼントは一般に、赤いバラ、香水やセクシーなランジェリーなどです。
なので、男性から女性へということで、フランスのバレンタインデーは、日本のホワイトデーですね。
しかし、フランスのバレンタインデーに”義理”は存在しません。
永遠のバラのショップ 「verdissimo」
1988年パリでの設立された「ヴェルディシモ verdissimo」
興味のある方は、下記の日本語サイトをご覧ください。
フランスで”赤いバラ”と言えば『星の王子さま』
フランスの作家でありパイロットでもあったサン=テグジュペリによって書かれた
『星の王子さま』に登場する赤いバラはとても印象的です。
子ども向けに書かれたお話しですが、
大人だから理解できる奥深い作品です。
世界で”赤いバラ”と言えば「美女と野獣」
「美女と野獣」では、ガラスのドームに入れられた赤いバラ、
「魔女に野獣の姿になる魔法をかけられた王子が、
魔女の残したバラの花びらが全部散る前に、真実の愛を見つけなければ、
魔法を解くことができなくなる。」
という物語でした。
このガラスのドームで守られた赤いバラは、「真実の愛」の象徴として描かれています。
永遠のバラの作り方
永遠のバラは、簡単に作ることができるそうです。
- 植物性グリセリン 100ml
- 水 200ml
- 天然のバラ 15cm以下
- バラの色や品種を選択
- 茎の長さは15cm以下
- 茎の先を45度の角度でナイフで斜めにカット
- 緑の葉をすべて取り除く
- 花瓶を用意し、そこに水200mlと植物性グリセリン100mlを混ぜる
- バラを入れ、完全に蒸発するまでそのままにしておく
成長を止めるため葉を取り除くので、お店で購入するような「永遠のバラ」には、
ならないかも知れませんが、参考にして下さい。