今回、白い孔雀がいるお城 サン・ジェルマン・ド・リヴェ城(Le château de Saint-Germain-de-Livet)へ行きました。
現在のお城は、15世紀から16世紀初頭に建てられたもので、中世に建築されたお城の跡地に、ここリヴェの領主であったロベール・ド・トゥルネブの発案で、再建されたお城です。
レンガと石でできた格子状のファサードを持つステキなお城に再建されています。
15世紀から16世紀の城を眺めながら、川の流れる森とお堀に面した庭を散歩することができるようになっていて、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
今回、天気が良かったので、川沿いでピクニックしました。
このお城には、孔雀が放し飼いされています。
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1957年からリジュー市の所有になったこの城は、現在、フランス美術館となっており、遺産相続人であるジュリアン・ピヨー一族の家具や美術品など数多くのコレクションが展示されています。
コレクションの中に、家具職人ジャン=アンリ・リーズネルの孫であり、ウジェーヌ・ドラクロワの従兄弟であった画家のレオン・リーズネル(1808-1878)の絵画も含まれています。
上記写真左の食器類は、当時流行した日本風のデザインの皿などがコレクションとして保存されています。
ちなみに、画家ウジェーヌ・ドラクロワの有名な作品の中に、「民衆を導く自由の女神」ルーヴル美術館蔵(1830年)があります。
素晴らしいコレクションの中に、フランスの駕籠(カゴ)を発見!
ご存知ですか?
フランスにも、人力で人を運ぶ乗り物 ”駕籠”(Chaise à porteur)がありました。
フランスのコルマールの町並みが描かれている、宮崎駿さんのアニメ「ハウルの動く城」にもヨーロッパスタイルの駕籠が登場しています。
フランスで駕籠が登場したのは、中世に入ってからです。
初めて道路に関する法律ができてから、次第に上流階級の間で使用されるようになります。
当時の町や都市の路地は狭かったため、1640年頃にイギリスから輸入された駕籠は、街中での短距離移動に最適な公共の乗り物でした。
二人の男性が運ぶこの駕籠は、屋根付きの座席スタイルで、悪天候だけでなく、道に散らばったゴミや泥からも乗客を守ることができることから普及していきます。
そして、馬車と同様に所有者の紋章を入れることができたので、当時の駕籠は、社会的地位の象徴にもなっていました。