フランスでは、「植物性ミルク」が大人気です。
ここ最近、専門店でなくても、購入する事ができるようになりました。
フランス語で植物性ミルクを、『Lait végétal レ · ベジェタル』と言います。
フランスでも、2018年頃からスタバで、豆乳、オーツミルク、ココナッツミルクそしてアーモンドミルクの「植物性ミルク」を注文できるようになりました。
アメリカ発祥のスターバックスは、環境保護を考慮して、今後植物性ミルクを積極的に推進していく方針を発表しています。
この方針とは、2030年までに温室効果ガスや廃棄物の排出による、二酸化炭素排出量を50%削減することを目標に掲げ、2030年までに乳製品の提供をやめ、植物性のミルクやクリームを使った商品を提供するとのことです。
また、スターバックスは「2020年までにプラスチック製のストローを廃止する」と発表しており、ストローを使わずカップから直接飲み物を吸うタイプのフタを展開しています。
使い捨て容器から再利用可能な容器に移行する方針です。
より環境に優しい店舗、経営、製造、配送を生み出すために革新を行う方向に、むかっています。
使い捨て容器を好む客のいる中で、環境問題への取り組みを真剣に受け止めていると発表しています。
出典 : financialpost
乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)の方や牛乳アレルギー、そしてコレステロールの気になる方にも「植物性ミルク」は、お勧めです。
2020年は、フランスにとって、厳しい外出制限で食生活を見直す年となりました。
少しずつ「動物性ミルク」から「植物性ミルク」へ、置き換えたり、
栄養バランスを取るために、自分に合う「植物性ミルク」を上手に、楽しく取り入れてみてはいかがでしょうか?
「植物性ミルク」は、飲むだけではありません。
料理にも、使用できます。
出典 : cookpadより「植物性ミルク」を使って作る料理
豆乳って”乳”がついてるけど、動物性それとも植物性?
豆乳には ”乳” と言う字がついています。
しかも、見た目が牛乳と同じなので、大豆と牛乳の混合されたミルクなのかな?っと、思った事はありませんか。
“乳”は、哺乳類の乳腺から分泌される不透明な白い液体を表します。
なので、母乳、牛の乳、山羊の乳、羊の乳と表現されます。
では、大豆は植物なのに、なぜ「豆乳」というのでしょうか?
豆乳とは、大豆から熱水等により、タンパク質その他の成分を溶出させ、繊維質を除去して得られた“乳”状の飲料(大豆豆乳液)です。
また、大豆固形分が8%以上のものが豆乳と定義されています。
実は、乳状の飲料という事で、豆乳には、”乳” という字がついています。
豆乳は、100%植物性のミルクです!
フランスのおススメ「植物性ミルク」
食事だけでは補えない栄養素を植物性ミルクを取り入れることで、栄養のバランスを取ることができ、健康維持に繋がります。
今回は、フランスのおススメ「植物性ミルク」をご紹介します。
へーゼルナッツミルク
ヘーゼルナッツミルクは、消化が良く、ビタミン、ミネラル、一価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
また、グルテンフリーであることから、神経系を保護するという大きな役割を果たします。
アーモンドミルク
アーモンドミルクは、ヘーゼルナッツミルクと同様に消化が良く、乳糖や飽和脂肪酸は含まれていません。
炭水化物を含まず、グルテンフリー、コレステロールフリーで、カロリーも低いミルクです。そのため、ダイエットをしたい方には最適なミルクなのです!
ビタミンA、D、E、鉄分、カルシウムを含み、健康維持にお勧めのミルクです。
ライスミルク
ライスミルクには、砂糖を加えたものと加えないものの2種類があります。体のためには、砂糖の入っていないライスミルクを選びましょう。
甘さがあるので、自然な味わいがとても心地よいミルクです。グルテンフリーで、炭水化物が含まれています。
ブラックライスミルクもあります。全粒黒米のコクをいかしたミルクです。
黒米の天然色は、視力改善作用のあるアントシアニンにより、美しい紫色をしています。
まろやかな風味とクリーミーな食感で、砂糖を加えていないものでも、とても飲みやすいミルクです。
カシューナッツミルク
カシューナッツミルクは、飽和脂肪を含まないコレステロールフリーのミルクです。
さらに、カシューナッツミルクは、カロリーや糖質が低く、幸福感を呼ぶ、しあわせホルモン「トリプトファン」が含まれています。
これにより、脳内のセロトニンの生成量が増え、一価不飽和脂肪を摂取することができます。
一価不飽和脂肪は心臓の健康に良く、お肌を健康に保つのに役立ちます。
オーツミルク
オーツミルクは、鉄分、マンガン、カリウム、リン、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンA、そして、高タンパク質と繊維質が含まれていることで知られています。
糖質や脂質、カロリーも低いミルクです。
高い抗酸化力を持つこのオーツミルクは、血液中の(悪玉)コレステロール値を下げ、免疫システムを高め、心血管疾患のリスクを下げてくれます。
また、皮膚や髪の毛の質を向上させる効果もあります。
ココナッツミルク
ココナッツミルクは、脂質(特に飽和脂肪酸)がたっぷり含まれている飲み物です。
鉄分、リン、カリウムも豊富に含み、とても美味しく、良い脂肪と繊維が入っています。
また、関節の炎症を軽減する抗酸化物質であるセレンが含まれています。
ココナッツミルクは、料理でもよく使われる万能ミルクです。
豆乳
豆乳は、植物性タンパク質、食物繊維、多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、コレステロールが気になる方には、最適なミルクです。
また、豆乳には、女性ホルモン「エストロゲン」(卵胞ホルモン)に似た働きをするイソフラボンが含まれています。
エストロゲンの分泌量減少による、骨粗鬆症や動脈硬化などのリスクを減らしてくれます。
そして、豆乳には、ポリフェノールの抗酸化物質であるフラボノイドが含まれています。
このフラボノイドがフリーラジカルの酸化作用を抑制してくれるのです。
活性酸素(フリーラジカル)とは、
『 酸化とは物がさびたり、腐ったりすることをいいます。それは人間にも起こります。
体内に侵入してきた細菌などを排除する作用をもつ、活性酸素(フリーラジカル)が過剰に発生した場合、人間の体を酸化させ、生活習慣病や老化、ガンを招きます。
また病気だけでなく、肌が酸化してしまった場合には、しみやしわ、肌荒れ、くすみを引き起こします。』
遺伝子組み換えでない大豆を使った、オーガニックの商品を購入しましょう。
まとめ
現在、植物性ミルクの種類が豊富になりました。
自分に合った植物性ミルク、自分に必要な植物性ミルクを上手に取り入れましょう !
* フランスでも問題になりましたが、植物性ミルクは、乳幼児のミルクに置き換える事は出来ません。
* 成長期のお子様には、牛乳に含まれるタンパク質とカルシウムが必要とされています。
植物性ミルクを取り入れる事で、健康的な生活を心がけましょう !