先日、叔母から「La prune プリュン(スモモ)」をたくさん頂きました。
プリュンは、いろいろな種類があります。
赤いのは「日本スモモ」、紫色のは「西洋スモモ」です。
「スモモ」は、英語でプラムと言いますが、日本では最近、スモモよりプラムという言葉のほうがよく使われているようです。
ちなみに、スモモはバラ科サクラ属で、桃はバラ科モモ属、
なので、「スモモも桃も桃のうち」という早口言葉がありますが、
実は、スモモは、”桃のうち”ではなくて、”桜のうち”なのです。
夏の中旬から秋にかけて旬の甘くてジューシーなプリュン、
このまま食べても美味しいです!
黄色いプリュン フランス・ロレーヌ地方特産の「ミラベル」
黄色いプリュン「ミラベル」は、栽培に適した気候と土壌組成を持っているフランスのロレーヌ地方で盛んに生産されています。
年間15,000トンのミラベルが生産されており、これは世界の商業生産量の70%を占めていると言うのです。
完熟してから収穫するミラベルは、繊細な香りと薄い皮、ジューシーで甘い果肉が特徴の美しいフルーツです。
また、ミラベルは、気候が合えば家の庭で育てることのできる果物です。
プリュンの栄養価とは?
プリュンは、炭水化物が多く、健康に良い果物として好まれています。
この炭水化物の大半は、食物繊維と「ソルビトール」なので、相乗効果を発揮し、優れた整腸作用や便秘解消効果があります。
ビタミンAとCに加えて、カルシウム、繊維、鉄およびカリウムを含有しています。
知っ得!ミラベル
果実生産のために栽培されている主な品種は2つあります。
1つ目、ロレーヌ地方のメッツ産は、小粒で硬くなく、甘みが少なく、皮に小さな赤い斑点がないのが特徴です。
ジャム用に非常に適しています。
また、メッツ市では、8月末に「ミラベル・フェスティバル」が開催されています。
2週間にわたってミラベルを紹介するお祭りです。
このフェスティバルでは、生のミラベル、ミラベルのタルト、ミラベルのお酒などを販売するマーケットのほか、音楽ライブ、花火、花の山車を使ったパレード、そしてミス・ミラベルの戴冠式が行われています。
2つ目、ロレーヌ地方のナンシー産は、甘みが強いのでそのまま食べる、生食用として適しています。
1996年以降、ロレーヌ地方のミラベルは、高品質の地域産品としてEUに認められ、PGI(Protected Geographical Indication:地理的表示保護)として推進されています。
このラベルは、果実の大きさ(22mm)と糖度の最低値を保証するもので、特定の生産地域でのみ使用することができるものです。
ミラベルの簡単しっとりケーキの作り方
材料 8人分 φ26cm
- ミラベル 500g
- 砂糖 250g
- バター 180g
- 卵 6個
- 小麦粉 150g
- コーンスターチ 150g
- ベーキングパウダー 10g
- 塩 少々
型用のバター、砂糖、小麦粉少々
作り方
1、オーブンを180℃にセットします。型にバター、砂糖、小麦粉を塗り用意します。
プリュンの種を取り除き、半分に切ります。
2、バターと砂糖を混ぜ合わせます。そして、卵を加えて、白っぽくなるまでしっかり混ぜ合わせます。
3、小麦粉、コーンスターチ、ベーキングパウダー、塩少々加えて混ぜます。
4、底に2/3プリュンを並べ、生地を流し入れます。
5、残りのプリュンを生地の上に飾ります。
6、180℃のオーブンで30分焼き色を付けます。その後、アルミホイルをかぶせて30分間、中までしっかり焼きます。
プリュンのジューシーな果肉が生地に溶け込み、しっとりとしたケーキに仕上がります。
甘酸っぱい、プリュンの風味がいっぱいのケーキです。
おやつにどうぞ。
Bon appétit !