ここ最近、フランスでは 「Magasin de thé(ティー·ショップ)」が増えてきています。
デザインやパッケージングなど、とても素敵でセンスがよく、年末年始のプレセントにすると喜ばれること間違いなし!
また、Bio(オーガニック)のお茶を簡単に購入する事ができるようになりました。
美味しくていろいろな種類があるので、プレゼントするにはお勧めです。
お茶は水に次いで世界で2番目に消費されている飲み物です。
日本では、緑茶が主流ですが、他にも多くの種類のお茶があります。
また研究家たちは、お茶の健康効果をいつも絶賛しています。
お茶にはどんな種類があるの?
茶葉はすべて同じ木から来ています。製法によって緑茶になったり紅茶になったりするのです。
学名「カメリアシネンシス」ツバキ科
緑茶、白茶、黄色茶、烏龍茶、紅茶、黒茶の大きく6種類の区別が用いられています。以上6種に加え、花で茶に香りを付けたものを花茶と呼びます。
花茶には、ジャスミン入りなどがあります。
緑茶とジャスミン (オーガニック)
茶の木を植物分類学的にみると、大きく分けて中国種とインド種に分けられます。
また、葉の大きさ、葉先の丸いものや尖ったものなど種々雑多です。
緑茶
製造工程:摘採後、酵素反応が始まらないうちに速やかに釜炒りすることで酵素を不活性化するため、発酵はしていません。酸化を防ぐために、シートを100℃に短時間加熱した後、乾燥させます。
日本茶の場合は、釜炒りではなく茶葉を蒸します。
栄養的特徴:カテキンを70%含むポリフェノールが多く含まれています。
ORAC(抗酸化力指数): 1,250、1日の推奨摂取量は3,000~5,000単位。
カフェイン含有量:18〜142mg/3g。
緑茶とミント (オーガニック)
温めても冷やしても美味しく頂けます。
白茶
製造工程:中国福建特産の希少で高価なお茶です。原料は茶葉の芽に白い産毛がびっしりと生えているものや一芯二葉など様々な成長過程の茶芽を用います。発酵していません。
火入れを行わず自然乾燥させます。
栄養的特徴:緑茶よりもポリフェノール含有量がやや高い。
カフェイン含有量 : 115~146mg/4g。カフェインが豊富。
白茶とマンゴーとパッションフルーツ (オーガニック)
紅茶
製造工程:温度、湿度、通気を調整し、茶葉が赤褐色になるまで急速な酵素反応を行います。完全発酵・焙煎。
栄養的特徴:ポリフェノールの含有量が多く、発酵により2種のカテキン(epigallocatechinとepicatechin)が酸化され、抗菌性の強い色素(紅茶色素テアフラビン)が出来ます。
ORAC(抗酸化力指数):1,130。
カフェイン含有量 : 52~77mg/4g。カフェインは中程度。
紅茶とベルガモットとレモンの皮 (オーガニック)
フランス語では、紅茶を「Thé noir 黒茶」と言います。
黒茶(こくちゃ、くろちゃ)は、麹菌により数ヶ月以上発酵させる後発酵製法により作られるお茶のことです。プーアル茶など。
プーアル茶 (オーガニック)
お茶の効果は?
それは私たちの動脈を若々しく保つ効果があります。
数多くの研究では、緑茶の定期的に飲むことで、心血管死亡率を低減することが分かっています。
この効果は、主にフラボノイドであるカテキンが濃縮されていることによるものなのです。
強力な抗酸化物質を含有しているお茶は、コレステロールの酸化とアテローム性プラークの形成に対抗し、血栓の形成を防ぎ、血小板と動脈壁の炎症を抑え、動脈を拡張します。
1日3杯で心臓発作のリスク低下は19%、脳卒中のリスク低下は14% と言われています。
❇ カフェインに敏感な人は飲み過ぎないように注意しましょう。
糖尿病のリスクを軽減
2006年の日本の研究では、糖尿病のリスクが1日3杯以上緑茶を飲んだ人の間で42%も減少し、血糖値やインスリン抵抗性が低下していることがわかりました。
この研究で、カテキンは、抗酸化作用と抗炎症作用、腸内フローラへ有益な影響があり、腸内でのブドウ糖吸収の酵素を阻害する能力があると発表しました。
体型を維持
1日に少なくとも4杯の緑茶を飲むことで、腸内の脂肪の吸収が減少し、体脂肪が蓄積する脂肪細胞の産生が制限され、脂肪の酸化が増加し、脂肪の産生が抑制されると推定されています。
また、血糖値を調整する働きもあります。
骨の強化
お茶を飲むと骨を形成する細胞(骨芽細胞)の活動が活発になり、骨を再吸収する細胞(破骨細胞)の活動が鈍くなるという研究結果が出ています。
この効果はカテキンによるものと考えられています。
胃潰瘍を予防
ヘリコバクター ピロリは、胃の中で増殖することによって、慢性胃炎の 90 % の割合で炎症を誘発し潰瘍になる原因となります。
そこでカテキンは、細菌の成長を阻害してくれるのです。
特定の癌を予防
緑茶(1日4〜5杯)の定期的な消費は、多くの癌の減少に関連付けられています。
主に消化器系(胃、食道、肝臓、膵臓、大腸)、肺、乳房、前立腺、皮膚など、研究によると、EGCG (エピガロカテキンガレート )は、癌細胞が成長したり臓器に侵入したりする過程を妨害することができるとされています。
虫歯を予防
カテキンは口腔内の細菌の増殖を遅らせ、歯垢の形成を防ぎます。
お茶はまた、虫歯に対するプロテクターとして少量の有益なフッ化物を含んでいます。
免疫力を向上
いくつかの研究では、細菌やウイルス感染症(ヘルペス、インフルエンザ…)などの病気に感染しないように、抗感染作用のあるテアフラビン(フラボノイド)が豊富な紅茶を飲むことで、免疫力が上がり予防できると発表されています。
認知機能の低下を遅らせる
カフェインとEGCG(エピガロカテキンガレート)を含むポリフェノールは、認知症や神経変性疾患の発症を予防する効果があります。
例えば、2008年の中国の研究では、1ヶ月に23杯の紅茶を飲むことで、パーキンソン病のリスクが45%減少したことが発表されています。
お茶には多くの汚染物質が含まれています !
2012年に、30件のブランドのティーバッグから、汚染物質の残留物、農薬、除草剤、潤滑剤、重金属…などが検出されました。
2014年、カナダ食品検査局は、世界で最も売れている紅茶ブランド10社のうち、5社が認可レベルを超えていたことを明らかにしました。
ティーバッグが好きな方は、オーガニック製のものを購入しましょう。
お茶の保存方法
購入後は密閉された金属製の容器に入れ、乾燥保存しましょう。
また、冷蔵庫での保存は避けましょう。
お茶は、酸素や湿気、熱、紫外線に弱いため、正しく保存する事で、お茶本来の香りや風味を長期にわたり楽しむことができます。
そのために、空気に触れにくく低温状態を保てるという理由から茶筒のような密閉できる金属製の容器に入れて、直射日光が当たらない、冷暗所で保存することをお勧めします。
お茶を冷蔵庫で保存すると、他の食品の臭いを吸着し、室内と冷蔵庫内の温度と湿度の差が原因で起こる現象 ”結露” が、容器の内側に発生してしまうため、冷蔵庫での保存は避けたほうがよいのです。
ベジタリアン、ビーガン、貧血気味の方は飲み過ぎないようにしましょう。
小腸では、お茶に含まれるタンニンが食事で取った鉄分の吸収を妨げます。
鉄分不足のリスクがある場合(重度の月経、妊娠・授乳、炎症性腸疾患、菜食主義…)は、食事中にお茶を飲まないことが望ましのです。
少なくとも1時間以上、時間を置いて飲みましょう。
鉄分の腸内吸収を促進するには、ビタミンC(新鮮な果物)を組み合わせると効果的です。
トレンドなお茶の専門店「Kusmi Tea」
フランスのノルマンディーのル・アーヴル近郊のサン・ヴィゴー・ドゥ・イモンヴィルに「Kusmi Tea」の工場があります。
100%フランス製品なのです。
中身以外はね!
なぜなら、お茶はインド、中国、セイロンで栽培され、ブラジルではマテ茶、南アフリカではルイボスが栽培されているからです。
オーガニックのお茶がカレンダーの中に24個入っています。
クリスマスをこのカレンダーでカウントダウンしましょう!